新生活が始まりました。第一志望に合格されて、大学生活を送っている方は、おめでとうございます。しかし、残念ながら不合格となってしまった人もいるはず。私も後者でした(第一志望どころか1つも大学に受からなかったです)。しかし、まだチャンスはあります。再び大学受験をするために1年間勉強する特別な期間「浪人」があります。
 私は浪人しました。これを読んでいる人の中にも浪人を経験した人がいるかもしれません。浪人を一言で表すなら「最低で最高な一年」だと私は思っています。浪人をする前はとても不安でした。終わって振り返ってみたらあれほど自分で頑張ったなと思う期間はなかったと思っています。
 今回は、これから浪人をする人が記事をみて何か+(プラス)に転じてくれればいいなと思います。浪人を経験していない人が浪人した方がよかったかなと思っていただければ嬉しいかも。なお浪人は、十人十色だと思っています。私の過ごし方が全て正しいという訳ではないです。

燃え尽き症候群にかかる前に

浪人をする人は様々な理由を抱えていると思います。第1志望にどうしても合格したいとか、この学校では親が許してくれないとか。私の場合は「どこの大学にも受からなかった」からです。理由はどうでもいいと僕は思います。大事なのは自分が「浪人をする」ということを受け入れることだと思います。どんな形であれ自分の望む進路をかなえられなかった、今までの自分ではだめだったということを受け入れる必要があると思います。
 自分を受け入れて去年の自分以上に「さぁ頑張るぞ!」と言って、春から猛勉強しようと意気込んでいるかもしれません。しかし、4月から猛勉強する必要はないと僕は思います。なぜならば、途中で燃え尽きてしまう可能性があるからです。不合格という結果になったとはいえ去年の自分は「遊び」を我慢してきました。そこで勉強を頑張って、我慢をしてしまうともうペンをもってもまったく集中力が湧いてこない現象に陥ります。いわゆる「燃え尽き症候群」です。私も、センター試験後にこの現象に陥りました。
 せっかく勉強したのに最後の最後に力が入らず、不合格してしまうのはとてももったいないと思います。そうならないために、夏までは自分の中で趣味をつくり勉強の合間にうまく気分転換するのがいいと思います。本気でやるのは夏休みあたりからでいいと私は思っています。

趣味をつくる大切さ

燃え尽きないためにも、浪人中の息抜きのためにも、自分の中で何か1つ趣味をつくるのはとても大切だと思います。趣味=自分へのご褒美という感覚でした。私は、1週間の予備校通学が終わった金曜日に1冊だけマンガを買っていました。英語の単語帳や歴史の教科書を読むのにあきあきしていた僕にとっては至福のひと時でした。しかし、メリハリは大切です。高校の頃と違って自由な時間が思った以上にあります。いつのまにか、趣味の方に自分の時間の大半が費やされていることも。時間のメリハリをつくれなかった、だから去年自分は大学に合格できなかったかもしれない、今年こそは、と思うのが大事だと私は思います。
趣味で読んでいたマンガDSC_0019.jpg

もう1つの気持ち

「第1志望に合格する」という気持ちはとても大事だと思います。しかし、そういう気持ちだけでは、1年間が少しもったいないなと私は思います。せっかく1年という時間があるのだから、何か自分の中で「ここを変えたい」という気持ちを持つのが重要ではないかと思います。今までの自分は何か1つでも弱いところがあったから、望み通りの結果にならなかった。この期間でそういった自分を変えてやる、と思えば勉強だけではなくその後の自分に自信がつくと思います。あのとき一生懸命やったから弱い部分を変えられた、今回のことも頑張ればいけると、大学生活の今でも思っています。「第1志望合格」と「ここを変えたい」という、もう1つの気持ちをもつと素晴らしい浪人生活になると思います。

当たり前じゃないこと

浪人生活を送る前に僕は1人の先生にある言葉をもらいました。「失敗したら普通そこで終わり。大学受験に失敗したら、ふつうは就職。そうではなく、もう1度大学受験に挑戦できる環境をつくってくれた両親への感謝は忘れてはいけないよ」というものです。自宅で通学しながらもお金はかかっていきます。予備校では年間数十万かかり、仮面浪人では親に学費を既に払ってもらっている状態で勉強します。
 もちろん全ての人がそうではありません。自分で学費を払っている人もいるかもしれません。しかし、大抵の人は浪人するにあたり何かしらの費用を両親からいただいていると思います。それを当たり前だと思ってはいけないと私は思います。しかし、私が浪人していた頃は感謝の気持ちを忘れ、大学合格という恩返しをすればいいと思っていました。最初はこの言葉が残っていましたが、浪人生活をしていくうちに徐々に薄れていきました。今思うと、応援してくれたのにひどい言葉を投げかけたなと後悔しています。感謝の気持ちは大事です。
勉強に疲れて遊んでいたときの写メDSC_0026.jpg
 ここまで、徒然と自分の思ったことを書いてきました。本当はもっと書きたいことがあります。それくらい、浪人の1年間は濃密な時間でした。特に2回目のセンター試験の日は最低な気分だったのを覚えています。それと同時に、合格発表後のあのなんともいえない清々しい最高な気持ちも覚えています。浪人を経験した人は、それぞれ個々の考えとかやり方を持っていると思います。今から浪人する人はそういった人に話を聞いてみてもいいかもしれません。偉そうに書きましたが、本当に浪人は様々だと思います。最低な浪人生活、最高な浪人生活にするのもあなた次第です!さぁ素敵な浪人生活の始まりです。ありがとうございました。