8日(日)、慶應義塾体育会主催の第15回塾長杯水上運動会が開催された。早慶レガッタのような競技大会と違い、一般参加が中心の競技会だ。慶應義塾内のみならず、様々な団体が参加した本運動会の様子をお伝えする。

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 直前の天気予報で大会の実施が危ぶまれていたが、当日は快晴ではないものの空模様・気温共に競技実施には最適な環境だった。

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 15回目を数える今回の水上運動会には、482名・90チームが参加をしたという。参加者は幼稚舎、中学、高校、大学参加と非常に幅広く、会場には大学生の他、親子連れや一般の方などがいた。参加者は全員、端艇部制作のオリジナルポロシャツに身を包み、指導を受けながらレースへと臨んでいた。

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 午前中は、開会式の後、種目別に予選会が行われた。全くの初心者でも参加可能とあって、ボートに乗ることもおぼつかない人、思いもよらぬ方向に向かってしまうボートなどが見られた。友達と参加をして笑い合いながらビリでゴールするチーム、掛け声をあげながら他のチームを引き離してゴールするチーム、ゴールの瞬間に歓声を上げるチームなど、参加への意気込みは様々だった。

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 予選が終了すると、参加者へはカレーなどの昼食が用意され、幼稚舎の子供たちなどは我先にと配膳所へ走っていった。昼食の時間中には早慶端艇部OBエキシビション、現役部員エキシビション、Keio Jr.とWaseda Clubによるレースが行われ、会場を大いに盛り上げた。

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 また、観客席前では、ボートを漕ぐ感覚を地上で体験できるトレーニングマシーン「エルゴ」を使った大会が行われており、大学生や小中学生が一生懸命競い合う光景が見られた。

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 日が差してきた午後、まず敗者復活戦が行われた。レース数をこなしたことで、各チームがボートに慣れてきたようで、レース模様も非常に拮抗するようになってきた。また、負けたチームがレースを行なっているチームの観戦や応援で、歓声を上げていた。

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 決勝戦になると、義塾指導部による応援と会場全体に響き渡る実況の声で会場の盛り上がりは最高潮に達した。



 レースが終了すると、閉会式が行われ、優秀な成績を納めたチームへ表彰と副賞贈呈が行われた。最後には、全員で若き血を斉唱し、集合写真を撮影した。各種目の優勝チームは以下の通り。

・一般男子: イケメンスイス人

・一般女子: 湘南ハーフ

・一般混合: 前多ゼミ~全ては未来の優勝のため~

・中学生: じゅんちゃんず

・高校生: 武井連

・幼稚舎: クローバーオルガーズ

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最後に、端艇部主務の竹内順さん(法4)に話を聞いた。


今回の大会の実施状況はどうですか?



 482人という過去最高の参加人数が集まり、とても盛り上がっています。昨年も430人の参加者でこれも過去最高と言われていたのですが、それを上回っています。去年までは、1チーム5人で募集し、4人が漕いで1人がコックス(舵手)を担当、そして端艇部の部員がコックスの補助につく、という形式でやっていました。ただ、5人集めるのが大変で、出場機会が失われている人たちもいるようでした。そこで、今年から4人で出場できるようにしたところ、非常に多くの方にご参加いただけました。また、新しい試みとして、早慶レガッタなどで使われるエイトを漕ぐことが出来る練習スペースを設けました。


来年以降も同様に開催していくのですか?



 今年は参加人数が増え、端艇部としても運営をしたことがないほどのチーム数となってしまい、大会の進行状況が遅延するという自体になってしまいました。来年以降は、募集人数を制限するなど、遅延に関する対策はしっかりやっていきたいです。


最後に、SFC生に向けて一言お願いします



 普段の生活では、ボートに触れる機会はないかもしれません。しかし、ボートはとても楽しく、生涯スポーツとしても有名です。70,80歳の端艇部OBの人たちが、今でもやっています。ボートは大学から始めることができるスポーツでもあるので、SFCからは遠いかもしれませんがぜひこういった機会に参加していただきたいです。



 慶應義塾のみならず、様々な人が楽しめた水上運動会。戸田ボートコースはSFCからは若干遠いが、来年も水上運動会は開催される模様。ぜひ参加してみてはいかがだろうか?