2022年度卒業式が23日に日吉キャンパス記念館にて実施された。あいにくの雨ではあったものの、晴れ着を身につけ、笑顔を見せる卒業生で溢れていた。

当日の外の様子 傘を差す卒業生たち 当日の外の様子 傘を差す卒業生たち

2階部分のみ1席間隔空けた形に

新型コロナウイルス感染症対策が13日より変更されたことを受け、感染防止に十分留意する上で、マスクの着用は任意となり、マスクを外して参加する学生も多く見られた。

なお、塾歌等の斉唱の際、マスク着用者のみ斉唱を可能という制限は設けられていた。

マスクを着用するワグネル・ソサエティー合唱団 マスクを着用するワグネル・ソサエティー合唱団

また、座席についても2階席には1席空けたソーシャルディスタンスが求められていたものの、1階部分は座席を開けることなく着席できるようになった。

1階席は間隔を空けずに着席できるようになった 1階席は間隔を空けずに着席できるようになった

式典の様子はYouTubeでも公開

式典の様子 式典の様子

式典は午前と午後で分けられており、その様子はYouTubeで現在も閲覧可能だ。SFCからは総合政策学部から369名、環境情報学部から341名、看護医療学部から107名が卒業した。

塾長式辞「コモンセンスに基づき行動し、作っていく人に」

伊藤公平塾長は卒業生に対して、独立自尊の精神から「人間誰にも存在価値がある」と伝え、「一人ひとりの志や尊厳は人間社会において何よりも尊いもの」と述べた。

式辞を読み上げる伊藤塾長 式辞を読み上げる伊藤塾長

また、1月のダボス会議でギリシャのミツォタキス首相の対談を伺った時にその力を再認識したという「コモンセンス(common sense、常識や良識と訳される)」という言葉を卒業生へ贈った。

「次の世代に向けて、これからの社会を作っていこうとするときにコモンセンスの観点からは取り組むべきことであっても、既得権を守りたい少数の反対だけで進めなくなることがあります」と現在の政策への危機感を表し、「次の世代が豊かで平和な暮らしを送るためコモンセンスに基づき、今やるべきことをリスト化し、仲間の指示を得て、それを実行するという明確な説明力と実行力をみなさんが行使することです」と述べた。伊藤塾長は最後に、

  1. 現在のコモンセンスに基づき、取り組むべきことを実行できる人
  2. 将来のコモンセンスも作っていく人

という2つの目標を常に掲げて独立自尊の先導者としてより良い社会を作っていく役目を果たしていってください、とエールを送った。

マスクを外した笑顔が見えた1日に

その後、壇上では卒業生代表による答辞などが行われた。昨今の情勢を鑑み、一部制約が残った卒業式であったが、2年ぶりにマスクを外した晴れ着姿の卒業生たちの笑顔溢れる会となった。

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