11月22日-23日、東京ミッドタウンでSFC Open Research Forum(以下ORF)が開催される。今年のテーマは「知のbazzar」。SFC CLIP編集部では、テーマに込められた思いや今年からの新しい試みなどを、ORF実行委員長の飯盛義徳総合政策学部准教授に伺った。

社会を変えるような新しい価値を生み出していきたい


ORF実行委員長の飯盛義徳総合政策学部准教授


 SFCは、研究会同士のコラボレーションの中でイノベーションが日常的に起こっているキャンパスです。ダイナミックに知識が創造されるSFCの日常を、参加者に見て体験して欲しいと思います。
 そしてORFでは学生・教授・外部の方々が「知の交易」を行い、社会を変える新しい価値と可能性を生み出して欲しいという思いから、今回のテーマに決定しました。
 また、外部とのつながりだけではなく、研究会同士のつながりもORFで行われたら嬉しいと思います。ブースの展示を、各研究会に任せる形をとったのは、多様性あふれるSFCの日常を体験してもらえるようにと考えたからです。

参加者にどんな期待をしていますか?


 内部、外部の色々な方と積極的な意見交換をしていって欲しいです。その中で、「知の交易」を行い、実践躬行していただければ嬉しいです。
 また、他の研究会の学生とコラボレーションを生み出して欲しいです。個人的にも、ORFを通して共同研究につながるということがありました。そのため、参加者にも積極的に内外のつながりをつくっていただきたいと思っています。

今回のブース展示は自由度が高くなる反面、どうすればいいかと困惑している団体もあります。それについてどう考えていますか?


 自由度が高いということで、どうすれば外部の方に伝わるのか工夫を凝らす取り組みが、学生主体で行われるはずです。そういう意味で、今回の自由度が高いブース展示は、自分たちで考える契機になります。いい意味で混沌とした雰囲気とSFCの持つ多様性を、自由な展示から体験してもらえれば嬉しいです。
 また、去年のようなブースを作成したい団体にむけて、機材の貸し出しも行う予定です。去年と同様の形式で行いたい団体向けのサービスもあるので、安心していただきたいと思います。

最後に、SFC生に一言!


 SFC生には、多様な人とコラボレーションを行って、社会を変えるような実践知を生み出していって欲しいと思います。私は、社会を先導していくのはSFC生だと思います。また、出展をするだけではなく、たくさんの他の研究会の展示を見て、「知の交易」を行って欲しいです。「知の交易」を行う中で、研究のブレイクスルーの発見があるかもしれません。
 また、SFC生には来場者を楽しませる出展者であると同時に、ORFを楽しむ主体であって欲しいと思います。ORFが、今までつながっていなかった研究会同士の交流の契機になれればいいなと思います。

 ORFは企業の人だけではなく、高校生の参加もあります。また、セッションとブースの連動などの新しい企画も考えています。ORFはSFC内部で完結するものではありません。外部の人にも研究テーマを披露し、つながり作ってもらう良い機会です。企業、行政、大学が一緒に問題を考えて、社会のためになるような知を創造していって欲しいと思っています。