20日(月)-31日(金)、メディアセンター2階のマルチメディア・マルチリンガル・スペース(以下MMLS)にて、藁谷郁美研究会と藁谷・ラインデル合同研究会主催のイベントWaragai Caféが行われている。研究会の活動内容を広く知ってもらうこと、またMMLSの利用を促進することが目的だ。

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 今回のWaragai Caféは、Media Center Jackというメディアセンター主催の企画展示の中で、期間限定で行われているもの。リラックスした雰囲気の中で、研究会のメンバーから直接説明を受けながら成果物を見学できる。期間中は研究会の授業もMMLSで行われ、聴講も自由となっている。


穏やかな時間が流れる、リラックスした雰囲気のスペース


 カフェと銘打っているだけあって、室内は落ち着いた雰囲気の装飾が施され、とても居心地が良い。研究発表会にありがちなお堅い雰囲気は全くなく、肩の力を抜いて研究に触れる事が出来る。
 室内右側に設置された本棚には、研究会で使用された各国の書籍や新聞等が陳列されている。普段中々目にする事のないフランス語やドイツ語の新聞もあり、これらはすべて自由に手に取って眺める事が出来る。ちょっとした非日常感を味わえるだろう。

2つの藁谷研


 今回のイベントを企画した藁谷研は、2つある。1つは国際メディア比較をテーマとする藁谷郁美研究会、もう1つは教材や教育環境の開発を行っている藁谷・ラインデル合同研究会だ。
 藁谷郁美研究会では、個人が決めたテーマに関する各国メディアの報道の違いから、国ごとの文化や規律の差を推し量るという研究が行われている。例えば、3.11に関する報道について研究している学生もいる。研究の成果物は、研究で使われた書籍や新聞とともに展示されている。
 藁谷・ラインデル合同研究会では、Learning Design Projectと銘打って、言語学習のプロセスの分析等を通じて効率の良い学びを実現するための教材や、教育環境の開発に取り組んでいる。

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情報を得て、仲間と情報を交換する場を作りたかった


 今回のイベントの取りまとめ役を行った佐藤友紀子さん(総4)は、今回のイベントを企画するにあたって、ヨーロッパにおけるカフェを参考にしたと話す。
 日本でカフェというと単純に飲食店のイメージが強いが、ヨーロッパでは情報交換の場となっているのだという。ヨーロッパのカフェには新聞や雑誌が多く用意されていて、またコーヒー片手に隣り合った客と世間話をしたり、注目のニュースに関して議論を交わしたりする光景が良く見られる。
 今回のイベントでも、気軽に他の学生と交流したり、研究についてディスカッションをして欲しいとの思いを込めて、Caféという名前を付けたとのことだ。
 また、イベントを開催するにあたって、ポスターやWEBサイトを全て自分たちの手で刷新したという。今学期の頭から本格的に準備を始めたとのことだが、短い準備期間の中で相当な苦労があったようだ。

 コーヒーを飲んでくつろぐだけでも大歓迎とのことなので、ぜひ気軽に訪ねてみてはいかがだろうか。