近ごろ、ホットスポットというコトバをよく耳にすることが多くなった。最近使われているホットスポットというコトバの一般的な意味は、無線でインターネット接続サービスを利用者に提供しているスペースのことをいう。最近、湘南台にこのホットスポットがいくつか出現している。今回の探険、僕の街湘南台では、いくつかある湘南台のホットスポットにSFC CLIPの取材班が出かけ、接続を試み、その様子をレポートする。


 今回の接続に使用したPCは、以下の2台
 ・Dell Latitude CSR 400XT
 ・SONY PCG-SRX7E/P(無線LAN内臓)
 実験に使用した無線LANカード
 ・Lucent Technologies orinoco SILVER
 まず、取材班は湘南台西口の有隣堂の隣にあるオリーブの木湘南台西口駅前店で行われている相模鉄道の試験サービスを体験した。
湘南台おなじみ オリーブの木
湘南台パスタを食べながらのメールチェックも悪くない
相模鉄道は10月31日まで、湘南台のオリーブの木の他に神奈川県内3カ所で無線LANの実験を行っている。このホットスポットに接続するためには事前に相模鉄道のホームページで、登録を済ませる必要がある。接続に必要は設定は郵送で2週間ほどしてから送られてくるので、利用する場合は早めに登録をしておこう。接続にはESSID、 WEPキー、個別のユーザーID、パスワードが必要となる。我々が訪れた時は昼時だったこともあり、店内は混雑していた。我々の他にサラリーマンとおぼしき男性が一名、仕事でインターネットに接続していた。さっそく接続のためにPCを設定し、つないでみたところ、あっさりとつながった。最初にブラウザを立ち上げる際に、事前に登録したIDとパスワードの入力を求められ、それ以降はインターネットに接続できるようになる。
 続いて、取材班は湘南台駅の相模鉄道改札口に向かった。このエリアは、NTT-MEが提供する試験接続サービス「ネオモバイル」の接続実験サービスエリアである。
湘南台湘南台am/pmの前や相模鉄道の改札口一帯がホットスポット
NTT -MEのホットスポットはオリーブの木と異なり、椅子や机というものはない。立ちながら、PCを操作するスタイルは怪しいとしか形容しようがない。突き刺さる通行人の視線を背に感じながら、実験を行った。このようなホットスポットの場合PDA(携帯情報端末)での使用を想定しているのだろうが、PDAで無線LANを利用する人は極々少数だろう。実験とはいえ、さすがに店の前でノートパソコンを開くのはつらいものがあった。
湘南台am/pmの前でネットサーフィン・・・・
 このホットスポットを利用する際にも、事前にモニターとしての登録が必要だ。接続に必要な設定の情報やID,パスワードは登録時に発行される。接続時の認証方式としてSSLの他に、現在注目されている認証技術、IEEE802.1xがサポートされている。また、9月からはVoIPの実験も予定されている。
 最後に我々が向かったのは、SFC生にもお馴染みの湘南台東口にあるパスタ屋さん、ニューオリンズである。この店はオーナーのご厚意により、無線LAN の接続ができる。先に接続実験を試みたホットスポットとは異なり、WEPキーやユーザ固有のIDやパスワードを設定するという煩わしさがない。無線LAN のカードを差し込むだけですんなり接続することができた。
湘南台パスタの店ニューオリンズ
湘南台ニューオリンズでインターネット接続
 オリーブの木と湘南台駅では試験サービスとはいえ、ESSIDやWEPキーの設定が必要なことなど、初心者には敷居が高いと思われる。一方、ニューオリンズではオーナーのご厚意によるサービスのため、申込の必要もなく、設定も煩わしくない。簡単に接続できるのでオススメである。
 今回は湘南台のホットスポットを取り上げたが、都内ではカフェやファーストフード店を中心に無線LAN接続ができるホットスポットは増えている。実際にいくつかの事業者は商用サービスをスタートさせている。
■主なホットスポットサービス
Yahoo – Yahoo!BBモバイル
MIS -genuine
NTTコミュニケーションズ -HOTSPOT