23日(土)、24日(日)の両日に、SFC万学博覧会がSFCで開かれる。SFC万学博覧会では、SFC最大の研究発表イベント「Open Research Forum」(以下、ORF)を始め「オープンキャンパス」「学術交流大会(慶應SFC学会)」「藤沢市民講座」など様々なイベントが結集している。

今回はSFC万学博覧会のうち、ORF2024の実行委員長を務める石川初環境情報学部教授に詳しく話を聞いた。

SFCがここにある意味をみんなで考えたい

—— 今年度のORFのテーマとそこに込められた思いについて教えてください。

昨年は、政策・メディア研究科委員長の高汐一紀環境情報学部教授が実行委員長を担当された2022年度のテーマ、「THE NATURE OF SFC -BACK TO THE FOREST-」に込められた、森へ帰ろうという思いを引き継ぎ展開していくことが必要だろうなと思い、「The Nature of SFC -On The Ground-」にしたんです。

地に足をつけた去年からまた一歩踏み込んで、その地面を耕してSFCの風景をもう一度作り直そうということから、「The Landscape of SFC -Cultivate The Land-」というテーマに決定しました。

これは去年からもう決めていたことなんです。

自作の絵でテーマを説明する石川教授 自作の絵でテーマを説明する石川教授

ORFは数年前まで六本木で行われていました。

当時も決して周囲とつながっていなかったわけではないけれども、ORFは都会に行きSFC周辺地域との繋がりが少しおろそかになっていたように思います。

35年前、SFCができた時に、誰かが木を植えて将来森にするということを考えたわけですから、森に帰ってきて、地面に降り立った時に我々が目にする風景は、35年に渡ってSFC生が連綿と受け継いできた風景なのです。

そしてそれは今、私たちが未来のSFC生へさらに継承していくものでもあります。

だからこそ、SFCにいるということが大切だと思うんです。ここで耕し、もう一度地に足をつけて歩いていること、これが大事なのです。

よって、土地を耕そうというコンセプトには、「よりSFC周辺地域と結びつき、SFCがここにある意味をみんなで考えたい」という思いが込められています。

遠藤を地元に

私は遠藤を学生の地元にしたいと、ここ数年ずっと考えています。

Hビレッジが完成し、βビレッジも充実してきたことで、今SFC周辺は可能性に満ちています。

もし、万学博覧会などのイベントが地元と結びついたり、SFCに興味がある若者が来るイベントと地元が一つになればとてもいいなと思います。

SFCでやることに意味があるという SFCでやることに意味があるという

実は、SFCには年間5000人以上もの学生が関係しています。

大半の学生は現在都心とキャンパスを行き来するにとどまっていますが、もしこの5000人みんなが地元を遠藤だと思ったなら、相当風景が変わりそうですよね。

去年、石川研で遠藤とのつながりを意識した展示をやって、改めて遠藤はとても面白いと実感しました。

私も、まだまだ知らないことがいっぱいありますし、SFCと遠藤がより深くつながれば面白い事がたくさんできると思うので、少しでもみんなに味わってもらいたいです。

SFCの周りではもうすでにまちづくりが始まっている

実は今、SFCの周りで街づくりが進んでいます。

近々郵便局やセブンイレブンの周辺を中心に新しい都市再開発が始まろうとしているのですが、SFCもその再開発のメンバーの一員なんですよ。

SFCの関係人口について SFCの関係人口について

藤沢市は、都心から離れた西の方を結ぶいくつもの交通の幹線が走っています。

南北に長い市において、この交通ラインが交差するところを都市拠点と位置付けています。

実は、SFC周辺も藤沢市から「健康と文化の森(*)」という都市計画の拠点とされています。

SFCの位置する藤沢市西北部は、市の中でも一番農地の多い地域で、農地や緑地など緑の多い風景、田園風景が広がっている場所です。

広がる自然のなかで、SFCが文化を担う。ここはそういった健康と文化の森にしようと構想されています。

つまり、SFCは藤沢市から健康と文化の森という都市計画の中核施設として認知されているのです。

これは市のマスタープランとしてもうすでにあるんですよ。

都市計画について地図を使い話す石川教授 都市計画について地図を使い話す石川教授

(*)健康と文化の森地区は、藤沢市の都市拠点の1つ「学術文化新産業拠点」として位置づけられており、いずみ野線延伸計画を見据えながら、都市拠点形成に向けた取組が進められている。

今年は日曜には慶育祭も同時開催し、展示も増加

—— 昨年のORFおよび万学博覧会との違いを教えてください。

湘南慶育病院が毎年開催する慶育祭も、今年は万学博覧会の2日目にあたる日曜日に行われます。

フードトラックなどが湘南慶育病院の方にやってきて、ORFにおける食環境がかなり劇的に改善されるかもしれませんよ。

ORFは、1年間の研究を研究室ごとに見てもらうという趣旨ではありますが、万学博覧会の一部に位置付けられてられています。

つまり間口は広くて、地域の人やオープンキャンパスに来た高校生たち、それから慶育祭にポップコーンを食べに来てうっかりSFCに来た子どもたちなど、そういった幅広い世代にも気軽に最先端の研究を見てもらえる場だということです。

このような機会は非常に面白いものだと思います。

模型を見せながら話す石川教授 模型を見せながら話す石川教授

また、基本的には去年のコンセプトを引き継いでいますが、今年は去年よりも展示が増えています。

体育館の床にシートを引き、そこにパーテーションを作って、展示をできるようにしました。

迷い込んだ体育館のなかで、自分の予想だにしない研究との出会いに溢れている。
そんな展示になっています。

キャンパスをくまなく歩いてほしい

—— 最後にメッセージをお願いします。

今年は特に展示も豊富ですので、まずはぜひ足を運んでもらいたいです。

SFCはキャンパスの中だけでなく周辺地域も含めて魅力に溢れていることを分かってもらえたらと思います。

看護医療学部のキャンパスやその手前の湘南慶育病院にお昼を食べに行ったり、その奥の公園まで遊びに行ったりして、SFCの周りも見てもらえると嬉しいです。

帰りは是非湘南台駅まで歩いていただければと思います。

—— ありがとうございました。

参加登録をしてORFに行こう!

今回もSFCで行われるORF。みなさんもSFCを自らの手で"開拓"してみてはいかがだろうか。

開催日程: 11月23日(土)10:00-16:00、11月24日(日)10:00-16:00
会場: 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
入場料: 無料(要参加登録)

参加登録は土曜日曜それぞれのページから忘れず行おう。

関連記事

関連ページ