ここ最近、SFCタロー坂上部の両側に自転車の駐輪が殺到し、歩道が狭くなっていたことを受け、サイクルKがタロー坂駐輪改善プロジェクト(タロプロ)を企画した。13日(水)、その企画の一環として、「駐車ここまで」の看板を下部に移動し、その看板以上に駐車してある自転車の移動を行った。15日現在、依然として看板を超えて駐輪している自転車は多いものの、歩道は少し歩きやすくなり、改善が見られたようだ。


 サイクルKでは、このタロー坂の件をSFCの問題にとどまらず、日本の多くの自治体が頭を抱えている迷惑駐車の問題とも関わっており、そのような視点でタロプロを見て欲しいとしている。
 サイクルKの話では、「数年前まではSFCで迷惑駐輪が話題になるとは思わなかった。自転車は北門トイレの裏と少し上のスペースに十分収まって並んでいた。それが、この2、3年で劇的に変化した。もともとは北門トイレのすぐ上にあった『駐輪ここまで』の看板が空しく無視され、自転車はどんどん上りつづけた。そして、ついにタロー坂の最上部まで来てしまい、道を塞ぎ始め、時間帯によっては一人歩けるかどうかという道幅しかない状態になってしまった。常識的には考えられないような駐輪も横行してきた」という。
 タロプロのコンセプトは「無意識」。「~ダメ」「~禁止」というのを増やすのではなく、駐輪する人が出来るだけ無意識のうちに行動を改善するような方法で進めたいとしている。目的は歩道の確保、次の段階として自転車利用者の利便性の向上。
 今後の対策は、まだサイクルKは明かしてないが、様子を見ながら少しずつ進めていくとしている。そのときの課題として、いかに継続性を持った対策とするか、自転車がルールをもって置ける場所の提案の2点を挙げている。