6日(木)5限、Ω21にて安西慶應義塾塾長による講演会「青春について語り合おう」が開催された。同会は小島朋之総合政策学部長による司会で進行し、学生や教員など100名ほどが集まり、耳を傾けた。


 安西塾長は、自身の学生時代を振り返り、「学部時代の技術や科学の勉強も、ラグビーも一生懸命やったが、自分に全然向いてなかった。けれどその後辿り着いた人間の心の働きの研究では、科学技術の方法論で、人間を見つめることができた」と語り、その経験から、「その場を一生懸命に生きれば後で必ず役に立つ。今不完全燃焼でくすぶってる、なんて自分で思うのはやめたほうがいい。今いる環境で最大限に色々なことを吸収したほうがいい」と学生にエールを送った。
 講演後に設けられた質疑応答の時間には学生からたくさんの質問が寄せられた。「自身の研究と塾長という仕事との関連性は?」という質問には「人間の心の働きは学習ということと強く結びついている。複雑な社会でどう生きていくか、それを学習する場としての慶應義塾をどう創って行くかという塾長の仕事は、まさに私の天職だと考えている」と答えた。