10日(金)からハイテク・リサーチ・センター整備事業 「e-ケア型社会システム形成」のWEBサイトが公開されている。これは文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業ハイテク・リサーチ・センター整備事業による私学助成を得たもの。2005年度からの5ヵ年計画で「e-ケア型社会システム」実現のための研究を進める。


 「e-ケア」とは「あらゆる年齢の人々の健康を支え、地域社会づくりを含めた、人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献する」ことを目的とした活動を指す。SFCでは看護医療学部の教授らをはじめ、熊坂賢次環境情報学部教授、國領二郎環境情報学部教授、小島朋之総合政策学部学部長、村井純環境情報学部教授、徳田英幸政策・メディア研究科委員長らも参加している。
 2002年に開始した慶應義塾大学、藤沢市、藤沢市保健医療財団、NTT東日本が協同で取り組んだ総務省「e!プロジェクト」の実証実験「e-ケアタウンプロジェクト」がこの活動のベースとなった。「e-ケアタウンプロジェクト」は2004年3月に終了したが、その後、SFC研究所内のe-ケアコンソーシアムがその活動を継承し、現在は藤沢市、財団法人藤沢市保健医療財団、NPO法人湘南ふじさわシニアネット、NPO法人シニアSOHO横浜・神奈川が参加して、一部事業化を目指した取り組みが進められている。