30日(火)、春の慶早戦第3戦が神宮球場で行われた。6,000人の観衆が集まった試合は、塾野球部が早稲田に2-8で敗れた。初回に早稲田に3点の先行を許し、中盤1点差まで追いつくものの、8回の裏に早稲田に一挙5点を入れられ、2-8の大差で試合終了となった。


 初回から早稲田のピッチャー宮本の好投に苦戦した慶應。1回裏に3点を先行され、5回までチャンスを掴みきれなかったが、6回表、センター前ヒットで出塁した1番仁科が、4番金森宏のショートゴロの間に生還。この攻撃の勢いにのってピッチャー加藤が6回と7回の早稲田の攻撃を押さえ込んだ。8回表も、センター前ヒットで出塁した2番瀧口が、5番松尾卓のレフト前タイムリーヒットの間に生還しさらに1点を追加し、早稲田のエース宮本を降板させた。この回、2-3と1点差に迫り、9回の逆転に望みを託した。
 しかし安堵したのもつかの間、8回裏に早稲田の集中打を浴びた。4番田中幸のレフト前ヒットを筆頭に、代打山川陽、7番宮本の連続ヒットで1点を入れられる。8番本田の打席では、ショートへのフィルダースチョイスの間に1点を追加され、さらに1番上本のセンターオーバーエンタイトルツーベース、2番前田将のライト前タイムリー、3番松本のタイムリー内野安打が続いた。結局慶應は、連投のエース加藤の疲労が見え始めたこの回に計5点を許して6点差をつけられ、9回表での巻き返しも叶わなかった。
 今春の慶早戦の成績は1勝2敗で慶應が敗れる結果となった。2006年東京六大学野球春季リーグ戦は、法政の優勝が既に決定しており、塾野球部は勝ち点3で3位にとどまった。

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
 慶應義塾 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 || 2
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 早稲田  | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | X || 8
    (※この得点表は等幅フォントに対応しています)