8月23日(水)、兵庫県の甲子園球場にて第105回全国高等学校野球選手権大会(甲子園大会)決勝戦が行われた。この試合で慶應義塾高等学校(塾高)は昨年優勝した仙台育英高校(宮城県)に8-2で大勝し、107年ぶりでの優勝を果たした。

塾高の甲子園優勝に湧いた (一部画像処理) 塾高の甲子園優勝に湧いた (一部画像処理)

塾生・塾員・教職員200人以上がθ館に集結

多くの高校球児の夢であろう甲子園の決勝という舞台。この日、甲子園球場の観客席には多くの塾高OBや塾生、塾員が集結した。

一方で現地に向かうことが難しい塾生や塾員向けに、全塾協議会がSFCのθ館にてパブリックビューイングを開催。急な告知にもかかわらず200人を超える塾生・塾員・教職員などが集結し、優勝の喜びを分かち合った。

X(旧Twitter)などを通じて応援する学生も(写真はイメージ) X(旧Twitter)などを通じて応援する学生も(写真はイメージ)

塾高がこの大会で前回に優勝したのは1916年の第2回大会。107年ぶりの優勝は現時点では歴代最長の優勝間隔でもある。

試合は塾高が先制 勢いのまま大量得点をあげ塾高が勝利

1 2 3 4 5 6 7 8 9
慶應 (神奈川) 2 1 0 0 5 0 0 0 0 8
仙台育英 (宮城) 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2

テレビ実況者も「この慶應の大応援団は(仙台育英にとって)想定外であろう」と唸るほどの応援のなか、1回表、先頭打者の丸田湊斗選手がいきなりホームランを放ち先制。なお甲子園大会の決勝戦の一回表で先頭打者がホームランを放つのは史上初の快挙だという。

この先制に勇気づけられた塾高は、1回表でさらに1点、2回表でも1点を追加し一気に3点リード。しかし仙台育英も2回裏と3回裏に1点ずつ追加してリードを1点まで縮められる。

次に試合が動いたのは5回表。2死2塁の場面から打線が繋がり、この回一挙5点をあげる。甲子園でもθ館でも何度も「若き血」が響いた。守備では5回裏、準決勝を完封した小宅雅己選手が登板し、6点のリードを守りきった。

強豪・仙台育英を相手に大量得点をあげる展開にθ館も大盛り上がり。塁が進むごとに歓喜の声が響き、点が入るごとに肩を組み、「若き血」が鳴り響いた。

優勝の瞬間、θ館でも歓喜の渦に

9回裏、θ館では優勝を確信した参加者たちが小宅投手の一球一球を固唾を呑んで見守る。そして優勝が決まった瞬間、一斉に立ち上がり歓声を上げ、年齢も立場も関係なく皆周囲の参加者とハイタッチをするなど喜びを爆発させた。

優勝が決まった瞬間、多くの参加者が喜びを爆発させた 優勝が決まった瞬間、多くの参加者が喜びを爆発させた

次は秋の早慶戦!

さて、塾高の夏の甲子園は幕を閉じたが、9月からは大学野球の東京六大学秋季リーグ戦、特に10月28日(土)-29日(日)の最終週には早慶戦が神宮球場にて開催される。こちらでも義塾野球部の優勝に向け、皆で応援の力を見せつけ、優勝祝賀会で盛り上がろう。

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