義塾野球部が東京六大学野球2021秋季リーグ戦で優勝したことを記念して、10月31日の試合後、優勝祝賀会が開催された。今回の優勝によって義塾は30年ぶりの春秋連覇を成し遂げた。六大学初となる四冠が迫っているが、福井章吾主将は「最後3試合に勝って四冠」を達成したいと語った。

コロナ禍仕様の祝賀会

会の終盤、視聴者からの質問に答える正木智也選手(法4)(慶應義塾広報室提供) 会の終盤、視聴者からの質問に答える正木智也選手(法4)(慶應義塾広報室提供)

義塾の優勝準備委員会は10月31日、東京六大学野球2021秋季リーグ戦での優勝を記念した祝賀会を開催した。今回は、感染症対策のために恒例のパレードは行われず、また祝賀会には関係者のみが参加した。

祝賀会の様子は、YouTube Liveで中継された。アーカイブが現在も公開されている。

高まる四冠への期待

今回の優勝によって義塾野球部は、六大学2021春季リーグ、2021年の全日本大学野球選手権大会、六大学2021秋季リーグと今年度の3つの大会を制覇したことになる。この3大会連覇は、義塾野球部にとって初の快挙だ。さらに11月20日から開催される明治神宮大会で優勝すれば、六大学初の冠を達成することになる。義塾野球部のさらなる快進撃に期待せざるを得ない。

野球部を激励する伊藤塾長(慶應義塾広報室提供) 野球部を激励する伊藤塾長(慶應義塾広報室提供)

祝賀会は、伊藤公平塾長と山田健太塾生代表(総3)による挨拶から始まった。このなかで伊藤塾長は、四冠への期待を語ったのち「これで4年生の皆さんの引退が遠のいたわけですから、あと3試合、学生生活をぶつけてください」と野球部部員を激励した。

続いて、伊藤塾長、岡浩太郎野球部部長、堀井哲也監督、主将の福井章吾選手(環4)らによる優勝を祝した鏡割りが行われた。

恒例の鏡割り(慶應義塾広報室提供) 恒例の鏡割り(慶應義塾広報室提供)

福井主将「最後3試合勝って四冠」を

鏡割りのあと、岡野部長、堀井監督、福井主将が挨拶として、それぞれ今回の優勝についての喜びを語った。

堀井監督は、新型コロナの影響で日程が変則的だったことや、紙一重の状況での優勝だったことに触れたうえで、勝ち進めて来れた理由は「選手ひとりひとりがそれぞれの役割を全うしてくれたということに尽きると思います」と話した。また、ライバル早稲田には1敗1分であることに触れたあと、「この先の明治神宮大会と来年のチーム作りに向けて、もういちどチーム一丸となって邁進していきたいと思います」と述べた。

優勝の喜びを語る福井主将(慶應義塾広報室提供) 優勝の喜びを語る福井主将(慶應義塾広報室提供)

福井主将は、勝ちより引き分けのほうが多いのに優勝できたのは、「堀井監督が目指す負けない野球」を「選手がグランドで体現」できたからだと語った。また、今回の春秋連覇は一戦必勝の結果だとしたうえで、義塾にとってグランドスラムがかかる次の明治神宮大会について、「あと3試合、先を見ることなく1つのアウトを確実に取っていって、最後3試合勝って四冠してたなと言えるように、野球部はこれからも頑張っていきます」と宣言した。

この後、部員が視聴者からの質問に答えるコーナーが設けられ、最後に「慶應讃歌」と「丘の上」の演奏で会が締められた。

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