最近流行っているはしか。子供の頃に予防接種を受けたから大丈夫と油断していませんか? 残念ながら、予防接種を受けていても感染する可能性はあるのです。そこで、心身ウェルネスセンターにはしかの対策と予防について聞きました。


 GW明けから流行が拡大しているはしか。集団感染の恐れがあるとして、上智大学や駒沢大学、東京工科大学など休講措置を実施する大学も出ています。はしかは感染力が強く、日本人なら一生に一度はかかるとも言われる病気です。
■はしかの症状
 はしかは飛沫・空気など様々な経路から感染し、発症まで1,2週間ほどの潜伏期間を要します。発症当初は風邪と似た症状(発熱,咳,くしゃみなど)が表れますが、数日で一度熱が下がります。その後再び高熱となり、同時に体全体に発疹が発生し口内粘膜が荒れます。この症状は3日程度持続し、その後徐々に回復へと向かいます。
■塾内での感染状況・対策
 心身ウェルネスセンターによれば、これまで体育会所属の学生で感染が確認されているが、各キャンパスごとの感染状況は把握していないとのこと。また塾生への予防接種の実施は現在のところ予定されていません。もしも大規模な流行が確認された場合は登校禁止措置がとられる可能性がありますが、具体的な対応策については状況により判断されます。各キャンパスで注意を呼びかけると共に、体育会関係者に対してはメールでの注意喚起を行っています。また保健管理センターのWEBサイトでは、はしかに関する最新の情報を提供しています。
■はしかかなと思ったら
 少しでも具合が悪いと思ったら、すぐに病院の診察を受けてください。はしかは風邪の症状に似ているため判断を誤りやすく、無理に登校すると大規模な感染につながってしまいます。つまり、SFCをはしかから守るためには学校を休む勇気が重要なのです。また、予防接種を受けたことがある人でも感染する可能性はあり、油断はできません。個人レベルでの対策は予防接種が一番有効であり、不安であればはしかへの抗体の有無を病院で調査することもできます。
■心身ウェルネスセンターより
 「一番の対策は予防接種なので、一度も予防接種を受けたことのない人はすぐに受けてください。風邪と思っても無理に登校せず、病院に行ってください。」