義塾は8日に2023年度秋学期の学業成績を公開した。そのなかには「原級」してしまった学生もいるだろう。だが「フェニックス」という方法で、「原級」した学生も進級した学生と同じ年度で卒業できる場合があることはご存知だろうか。本記事では「フェニックス」について説明していく。

進級の条件を満たさなければ原級!

総環の学生は各学年への進級の条件を満たさなかった際に「原級」となる。

例として、第2学年への進級の条件は入学後2学期以上在学し(休学期間を除く)、自由科目を除いて30単位以上修得すること、心身ウェルネスと体育1の単位を修得すること、総合政策学部では総合政策学、環境情報学部では環境情報学の単位を修得することである。

これらが全て満たされたときに進級となり、そうでない場合には原級となる。

進級・卒業判定が年に2回!

総環では春学期は9月、秋学期は3月の成績発表時に進級・卒業判定を行う。この進級・卒業判定が年に2回行われる仕組みにより、総環では4月入学者でも9月に進級することができる。

例えば、第1学年2学期目で原級となったとしても、第1学年3学期目に第2学年への進級の条件を満たせば、第2学年への進級が可能となる。そして、入学後4学期目である第2学年1学期目に第3学年への進級の条件を満たせば、一度も原級とならなかった学生と同学期に同学年となることができる。

このような方法で入学年度が同じ学生と同学年となり、卒業が同じ時期になったという場合を一般的に「フェニックス」と呼ぶ。なお、進級の条件を満たせば、9月または3月のどちらもおいても進級できるという制度であるため、フェニックスをするために申請などは不要だ。

第3学年で原級した場合フェニックスはできない

第3学年で原級した場合、フェニックスはできない。

卒業に必要な単位である卒業プロジェクト2の履修には卒業プロジェクト1の単位修得が必要である。

しかし、卒業プロジェクト1は第4学年に進級しなければ履修できない。そのため、卒業プロジェクト2の単位修得が入学後9学期目以降となる。よって、入学後8学期目で卒業する学生と卒業が同時期にならず、フェニックスはできない。

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