3月末、コメダ珈琲店東隣の遠藤東交差点から、北側に伸びる道路が開通する。一直線に北へ向かう先には何があるのだろうか。SFC CLIPでは今週から、SFCを取り巻く交通網の未来を特集する。


 この道路の正式名称は「神奈川県道43号藤沢厚木線」。SFCと湘南台を結ぶバスから望める新規開通区間は藤沢市から厚木市までを結ぶこの県道の一部を成し、さらに他の県道の整備と一体となって、湘南から県央までを南北に貫く4車線の道として機能することになる。

遠藤東交差点から新道を北上すると、立体交差や北部の緑の残る地域を抜け、3km程で綾瀬市に入る。東海道新幹線を陸橋で越え、綾瀬市役所などの立ち並ぶ綾瀬市中心部を通り抜け、どんどん北上していく。

そして、ある名所に行き着く。それは「東名綾瀬バスストップ」。東名高速道路の渋滞の名所として知られ、交通情報でも聞き慣れた名前である。SFCから約8km、所要約20分。インターチェンジはないが、近くて遠かった東名に、ある意味最速でアクセスするルートとなるのは確実である。そして、その先の相鉄本線かしわ台駅付近で道は途絶える。

綾瀬市方面へのアクセスが向上し、座間・厚木方面へ海老名市内を通らずに達する。これが新道開通の当面の大きな効果となりそうだが、さらに将来的には、SFC最寄のインターチェンジへのアクセス路となる可能性を持っている。
 実は先ほどの綾瀬バス停付近に、新たな東名高速のインターチェンジ「綾瀬IC」を設置することを、綾瀬市と神奈川県が計画している。現在はまだ計画段階であるが、県の事業スケジュール案では2018年頃の供用開始を目指している。この道は10年後には、東名高速とSFCを繋ぐ、重要なルートとなるのかもしれない。
 次回は、SFCの西に計画されている、東海道新幹線の倉見新駅について取り上げたい。