12日(水)、義塾先端生命科学研究所は、納豆菌ゲノムの全遺伝子情報を世界で始めて解読したと発表した。納豆菌を解析することで、食品分野や環境分野、医薬分野への応用が期待されている。


 研究は、板谷光環境情報学部教授と榊原康文理工学部教授らの研究グループと国立遺伝学研究所などと共同で行われていた。日本人になじみの深い納豆を作るのに欠かせない、ねばねばや独特のにおいを生み出すのが納豆菌。その納豆菌からゲノムだけを取り出し、世界で初めて解読に成功した。
 研究成果は、国際論文誌であるBMC Genomicsに4月16日付けで発表された。納豆菌は、食品分野だけでなく、水質浄化などの環境分野や医薬分野への応用が期待されている。