SFC内に突如現れたのがこのメビウスセンサー。各所の温度、湿度、照度、土湿を計りデータを集める。太陽電池、エネループなどを利用して稼働している。現在は体育館裏や北門警備室裏など各所に15台設置している。

メビウスセンサー

SFCの建物をぐるりと囲む外周道路、「メビウスリング」に由来して「メビウスセンサー」と名付けられた。センサーの設置は昨年9月から始まり、まずはデルタ館前に3台設置。現段階では15個のセンサーが外周道路以外の体育館やドコモハウス、運動場のそばに設置している。無線通信範囲外にある端末でも、近くの端末を経由することで情報伝達を可能とする通信技術、マルチホップという手法を利用しデータを1ヶ所に集めている。
 伊藤昌毅政策メディア研究科助教にお話を聞いた。「場所情報を可視化することで、これまで知ることのなかった、気づきが生まれるのではないか。大学内の環境1つとってもすべてを知ることは出来ない。今自分がいる場所以外の情報を得ることができれば、それがきっかけで新しいコラボレーションが生まれるかもしれない。とにかく小さな事でも気づくことで、何か感じてほしい。環境センサーはあくまで手始めとして、今後は人感センサーなども視野にいれていく。」
 泥臭い作業は私たちがやったので、このプラットフォームを生かして色々な人や研究会とコラボしていきたい、と伊藤さんは呼びかけている。