義塾野球部は10月29日(土)-30日(日)、秋の東京六大学野球慶應義塾大学対早稲田大学戦(慶早戦)に臨むも、2連敗で勝ち点を落とした。

5位脱出に向けて、落とせない1回戦

慶早1回戦は雲ひとつ無い秋晴れの29日(土)12:00に義塾の先攻でプレーボール。

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義塾先発はエース竹内大助(環3)。

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対する早稲田はエースの大野健介を温存し、1年生左腕高梨雄平をマウンドに送り出した。

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先手を取ったのは早稲田。初回裏1死から2番佐々木孝樹のツーベース、3番土生翔平のヒットで1死1,3塁とすると、4番杉山翔大の内野安打で早稲田がまず1点先制。続く5番地引雄貴を抑えるも6番渡邊侑也にセンターの頭上を破られ更に2点を失点。義塾は初回から3点のビハインドを背負う。
 反撃をしたい義塾は3回の表、2死2塁のチャンスで4番伊藤隼太(環4)に打席が回るも見逃し三振。早稲田・高梨を前に得点が奪えない。

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義塾先発竹内大は初回以降立ち直り、6回を3失点の成績。マウンドを山形晃平(法2)に託す。

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しかし、8回、1死満塁のピンチを招くと早稲田の8番市丸大介、途中から9番に入っていた川西啓介に連続タイムリーを許し更に3点を失点。
 追いすがる義塾は5番伊場竜太(法4)のヒット、6番田中聡(商4)四球、7番宮本真己(法4)のヒットで1死満塁を作り、代打山中大地(環4)のタイムリーと9番齊藤雄太(法3)の内野ゴロの間にそれぞれ1点を返すも反撃はここまで。
 最後は代打福谷浩司(理3)が倒れ、義塾は2-6で早稲田に敗れた。

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伊藤最後の試合となった2回戦

1回戦とうってかわって、曇り空の中プレーボールになった2回戦。義塾の先発は福谷。

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早稲田は最後の慶早戦に賭ける、大野健にこの試合を託した。

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この日も初回に早稲田が先制。先頭の1番中村奨吾がヒットで出塁すると、これに義塾のエラーが絡み1死1,3塁。ここで4番杉山がセンター前にポテンヒットを放ち、義塾は1点を失う。
 反撃したい義塾は2回裏、四球とエラーで2死満塁のチャンスを貰うと3番山崎錬(商3)が押し出しの死球。更に4番伊藤の打席で早稲田・大野健が暴投し更に1点。この回2点を挙げ逆転に成功。

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早稲田は先発大野健を2回までで諦め、丸山達也へとスイッチ。義塾打線は代わった丸山を前に3回、4回と3者凡退。

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チャンスを作れない義塾に対して、早稲田は6回表の攻撃。3番土生のセンター前ヒット、4番杉山の送りバントで1死2塁を作ると、5番地引のツーベースで2-2。同点に追いつく。
 さらにタイムリーの地引が盗塁し、1死3塁を作られるも、ここは福谷が後続を連続三振に取り、追加点を許さない。福谷はこの回でマウンドを山形晃平(法2)に託す。
 義塾は7回裏、1番宮本のツーベース、2番金田将賢(法4)のヒット、4番伊藤の死球で2死満塁を作るもあと1本が出ず、勝ち越すことができない。
 続く8回表、早稲田の攻撃。3番土生への死球と暴投、更に5番地引を敬遠したところで、義塾は前日先発したエース竹内大をマウンドへ。

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しかし竹内大も早稲田の流れを止められず、6番渡邊侑への四球で1死満塁とピンチを拡大してしまうと、7番市丸にライトへの犠牲フライを打たれ、1点を勝ち越される。

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9回表には更に追加点を奪われ、勝負有り。最後は4番伊藤がレフトフライに倒れ、義塾は2-4で敗れた。

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義塾はリーグ5位に沈んだ。

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投打の軸が機能しなかった義塾

義塾の敗因は投打の軸がともに機能しなかったことだろう。
 投の軸、竹内大は1回戦の初回に3点を失い、チームに流れをもたらすことができなかった。また、勝負どころでリリーフした2回戦もマウンドに上がってすぐ四球を与え、決勝点への悪い流れを生み出してしまった。竹内大と福谷が活躍しなければ義塾の勝利は厳しいと言わざると得ないだろう。
 打の軸、伊藤は四球こそそれぞれの試合で1個づつ選ぶものの、その他は2試合で7打数1安打で打点は0。早稲田の4番地引が7打数5安打3打点であったのとは対照的だ。

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早稲田は打線こそ好調であったが、投手陣は大野健がボール先攻でピリッとしないなど攻めこむ余地はあったと言えるだろう。主軸以外であれば、調子の良い選手を起用すればよいかもしれないが、4番は替えがきかない。

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2試合とも2番金田の出塁率が高かっただけに、主軸が返していれば展開が違ったかもしれない。
 ともあれ、今年の義塾野球部の戦いには一区切りがついた。結果こそ良くなかったが大学の名を背負い、必死に戦ったことは間違いない。キャンパスで出会ったらねぎらいの言葉を送ってほしい。