慶應義塾大学湘南藤沢メディアセンターは、このところメディアセンター内で続いている盗難について、注意を喚起している。今回SFC CLIP編集部は、湘南藤沢メディアセンター事務長の長島敏樹さんから盗難被害の詳しい状況を伺った。

発生件数と手口、被害状況は…?

——盗難被害はどれくらい発生しているのですか?
 盗難はわかっているだけで7月に1件、10月に1件、そして11月に2件。合計すると4件ありました。湘南藤沢メディアセンターでこれだけ盗難被害が相次ぐのは今までになかったことです。なお、日吉メディアセンターでもこの2ヶ月盗難が増加しているとの報告を受けています。
 これを受けて先月末から、メディアセンターの入り口に注意喚起の立て看板を設置しております。
——どのような手口なのですか?
 被害にあった人に共通しているのは「本人がいない時に財布からお札を抜かれる」ということです。離席中に被害にあった人もいますし、寝ていた時に盗難にあった人もいます。友人がいるからと安心して、鞄の中に財布を入れたまま離席し、盗難にあったケースもありました。一緒にいた友人は「何も言わずに財布を持って行くので知り合いかと思った」とのことです。
 盗まれるのは決まってお札だけで、小銭は盗られていません。財布自体は残されていたり、あとで落し物として届いたりします。財布の持ち主を呼んで、落ちていたよと渡すと、そこで初めてお札がなくなっていることに気が付く、というケースが多いです。
 被害額は被害者が持っていたお札全て、ということになります。合計は分かりませんが1件につき数千円から1万数千円です。
 発生した場所はメディアセンターの2階と3階です。1階で起こったことはありません。また、南側と北側のいずれでも発生しています。

メディアセンター事務長から学生へ

学生の皆さんは「学校は安全だ」と考えているように見えます。言うなれば自宅の居間と変わらないように振舞われている、油断しているということです。残念ながら、学校は盗難がない場所ではないのです。
 鞄の中にあっても財布が盗られるのだから、絶対に見える位置に放置しないでください。そのまま机の上に財布を置いて離席するなんて、持って行ってくださいと言っているのと同じだという感覚を持ってください。
 仮に友達が一緒にいても、離席の際は必ず貴重品を身につけてください。

長島事務長とお話しして…

盗難の話を詳しく伺っていくと、学生が学内で油断しているとこがよくわかった。事務長が話されたように、残念ながらSFC内に盗難がないということはない。まずは「盗難に遭うかもしれない」という意識を持って、自分の貴重品は必ず自分で管理するようにしよう。