12日(土)、13日(日)神宮球場にて春の東京六大学野球リーグ、早稲田大学(以下、早稲田)対法政大学(以下、法政)戦が行われる。この試合の結果によっては義塾野球部の春の優勝がほぼ消滅する。


 現在2位を走る法政は慶應義塾大学戦、立教大学戦、明治大学戦の3カードを消費し、5勝2敗で勝率0.714、勝ち点は2。残りは早稲田戦と東京大学(以下、東大)戦を残す。しかし10年以上の間、最下位を脱出できておらず、今シーズンも未だ勝ち星0の東大が法政に勝つことは期待できない。そこで今週末の早稲田対法政戦が鍵になってくる。
 法政が、仮に東大戦に加えて早稲田戦にも2連勝すると最終成績は9勝2敗勝率0.818、勝ち点は4となる。
 これに対して3位の義塾野球部は現在4勝2敗勝ち点2。残りは東大戦と早稲田戦の2カード。そのため、最高で8勝2敗勝ち点4、勝率0.800まで成績を伸ばすことができるが、この場合でも4連勝した法政の成績を上回ることができない。法政が早稲田に2連勝してしまうと、東大が法政に勝つことを期待しなくてはならない、非常に厳しい状況に追い込まれてしまう。
 普段はライバルの早稲田だが、今週末に限っては法政に勝利してもらわなければならない。現在早稲田が首位にいるので複雑な心境だが、今週末は義塾野球部の優勝のために早稲田を応援しよう。
※東京六大学野球の順位決定は次の通り
《同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位》
《勝ち点が同じ場合は勝率の比較によって順位を決定》
《勝ち点も勝率も同じ場合は、優勝校の決定に限り決定戦を行なう。2校で実施の場合は1回戦制で勝者を決める》