大盛況のW+I&Sの春公演 132人で築いた道標
16日(土)と17日(日)、ダンスサークルW+I&Sは湘南台文化センターで、春公演「SIGN」を行った。春公演はW+I&Sの活動の中で最大のイベントだ。出演者数は132人、観客動員数は2日間で1800人を越え、初日は雨にも関わらず、文化センター前には長い行列ができた。
様々な種類のダンスが入り乱れた公演
アクロバティックなダンスが映える
公演は、ダンスの種類などによって14のパートに分けられ、「SIGN」というテーマの下に、ストーリー形式で行われた。公演パートとダンスの種類は以下の通り。
0, Overture Of Sign
1, Bar (Pop)
2, Fashion Show (Jazz)
3, Cave (House)
4, Army (Free Style)
5, Detective Office (Style Hip-hop)
6, Street (Hip-hop)
7, Antique Shop (Jazz)
8, Little Toy Soldiers (Lock)
9, Baseball Players (Hip-hop)
10, Security On (Pop)
11, Confused (House)
12, Where It All Began (Lock)
13, Finale
様々なダンスを一挙に見ることができる
「SIGN」とは人生の道標のこと
物語は、主人公である探偵が、とある調査依頼を受け取るシーンから始まる。主人公がその依頼を進めて行くと、様々な過去の記憶がフラッシュバックしていく。それらが道標「SIGN」となり、主人公はなぜ自分が探偵を目指したのかを思い出す。
皆が楽しんで踊っているので、観客も笑顔に
今回の公演では、ダンスを軸にしながら無声劇・映像・衣装・音楽・小道具・照明などを総動員して、この物語を作り出していた。それぞれが作り込まれており、13幕もある長いステージだが、非常に見ごたえのあるものになっている。探偵の心が大きく動く後半は、おもちゃの兵隊が動き出して冒険する一幕や、スポットライトでホームランボールを表現するなど、幻想的で挑戦的な演出が多かった。
ダンスそのもののレベルも高く、特にアップテンポにも関わらず全く乱れのない動きや、全力の笑顔での大きなアクションが目立った。色彩も鮮やかで、幕が変わるごとに、会場は主人公と一緒に旅をしているような雰囲気に包まれた。
細部まで考えられ表現された世界観と、ダンスの技術を両立させたステージで、部員の努力が見て取れた。
公演の感想を代表者に伺う
今回の公演の指揮をとったのがW+I&Sの第21期代表である堀巧馬さん(環2)だ。彼はどのような思いで今回の公演と向き合ってきたのだろうか。2日間の公演を終えての感想を聞いた。
春公演の準備には1年間を要しました。1年間はほぼ毎日練習を行い、また平行して週に2、3回の会議を続けてきたので、非常に大変でした。
これだけ大きな規模のイベントになると、代表としてメンバーをまとめ上げるのに非常に苦労しました。自分が本気でやらないと、誰も動いてくれません。時にぶつかり合うこともありましたが、終わった時には大きく成長できたと思います。素晴らしい経験でした。
僕は今年でサークルからは引退しますが、ずっとダンスは続けていくつもりです。毎年公演の完成度は上がっているので、来年の春公演はもっと良いものになると期待しています。これからも、このサークルに協力していければと思います。
総勢132名での締めくくり
ダンスの内容、企画は全てサークルのメンバーが考えたものであり、音楽編集や照明案の作成、写真の撮影もW+I&Sのメンバーが行っている。サークルの部員数は2011年度で100人を越え、現在も増えている。今後はもっと大規模な公演を予定しているとのことで、その活躍に期待したい。