25日(木)、プロ野球ドラフト会議が行われ、中日ドラゴンズが義塾野球部の福谷浩司投手(理4)を単独1位指名した。義塾野球部からのプロ入りは、昨年の伊藤隼太選手(12年環卒)に続いて2年連続となる。


 日本野球機構(NPB)が主催し、新人選手との契約交渉権をプロ野球各球団に振り分けるドラフト会議。アマチュア選手がプロ入りするためには必ず指名を受ける必要がある。また、その前段階として高校生選手と大学生選手は高野連もしくは全日本大学野球連盟にプロ志望届を提出しなくてはならない。

 福谷投手は1日(月)にプロ志望届を提出。多数の球団が興味を示しており、中でも中日ドラゴンズや阪神タイガースが1位指名候補としていた。



 25日(木)17:00からドラフト会議が行われ、1位指名の1回目入札で中日ドラゴンズが福谷投手を指名。重複がなかったため、交渉権は中日に確定した。

 なお、中日は4位で義塾のライバル早稲田大学から杉山翔大選手も指名。入団が決まればチームメイトとなる。



 福谷投手と同じくプロ志望届を提出していた、義塾野球部の竹内大助投手(環4)、阿加多直樹選手(法4)は残念ながら指名漏れとなった。

 義塾野球部を含め、東京六大学野球連盟に所属する大学から指名された選手は以下のとおり。



・中日1位 福谷浩司投手(慶應義塾大学・投手)

・中日4位 杉山翔大選手(早稲田大学・捕手/内野手)



・広島3位 上本崇司選手(明治大学・内野手)



・横浜DeNA2位 三嶋一輝投手(法政大学・投手)



 伊藤選手と同じく、福谷投手も関東から離れることになる。義塾のユニフォームで最後の登板となる27日(土)・28日(日)の慶早戦で、その勇姿を見に行こう。



【福谷浩司投手プロフィール】

 慶應義塾大学理工学部電子工学科4年。1991年1月9日、愛知県出身。愛知県立横須賀高等学校在学時もプロ志望届を提出したが指名漏れ。その後AO入試で理工学部に入学し、1年生の秋にリーグ戦デビュー。最高球速155kmを誇り、2年からは同級生の竹内大投手と共に主戦投手として活躍した。

 3年春には守護神として優勝に貢献。個人としては防御率0.59を記録し、最優秀防御率のタイトルを獲得した。なお、この活躍が評価され、理工学部生の範となる活躍をした学生に贈られる「藤原賞」を受賞した。

 ドラフト指名時までの東京六大学野球リーグ通算成績は218回1/3を投げ、9勝5敗。防御率1.77。