3日(月)、日吉キャンパスにて平成29年度慶應義塾大学学部入学式が行われた。式典は例年と同じく午前と午後の2部構成で、SFCの3学部の新入生は午後の部への参加となった。式典冒頭に行われた学事報告によると、新入生のうち総合政策学部生は410名、環境情報学部生は400名、看護医療学部生は103名。今年度、SFCは913名の新入生を迎える。

会場となった日吉記念館 会場となった日吉記念館

なおこれまで式典の会場となっていた日吉記念館は2017年10月より建て替えが始まる。そのため今回の式典は日吉記念館で行われる2010年代最後の入学式となった。

実学を通して公智を 清家塾長

式辞を述べる清家篤塾長 式辞を述べる清家篤塾長

式辞で、清家篤塾長は義塾を代表して新入生に歓迎の言葉を伝えた。福澤諭吉の著書『文明論之概略』の一節に触れ、周囲に流されることなく将来を見据える視点から、物事の重要さを判断する「公智」の大切さを強調。新入生が、義塾での学業や課外活動を通してそのような知性を育むことへの期待を述べた。

式辞は日本語で述べられたのち、留学生のために英語でも伝えられた。

列席したSFC3学部の学部長(写真左より看、環、総) 列席したSFC3学部の学部長(写真左より看、環、総)

引き続き、登壇者の紹介が行われた。SFCからは、國領二郎常任理事、河添健総合政策学部長、村井純環境情報学部長、小松浩子看護医療学部長が列席した。

塾生とともに 新入生代表入学の辞

入学に際して感謝と決意を述べた井原諒さん(医1) 入学に際して感謝と決意を述べた井原諒さん(医1)

式典では、医学部新入生の井原諒さんが午後の部の新入生を代表して入学の辞を述べた。ワグネル・ソサィエティー・オーケストラによる演奏が流れるなか、入学式への感謝を述べるとともに、「塾生とともに切磋琢磨したい」と厳粛な面持ちで決意を述べた。

日吉の丘に集う塾員の先輩 1967年三田会

慶應義塾では、学部の卒業生を卒業後50年後に行われる入学式に招待している。今年度の入学式では、50年前に慶應義塾を卒業した1967年三田会の会員約1,000名が新入生を祝うため全国から入学式に駆けつけた。同三田会より岡野光喜代表が挨拶を述べ、新病院棟建設費用として金5420万円が義塾に寄付された。

入学式は、慶應義塾塾歌の斉唱で厳粛に締めくくられた。会場に集った三田会の会員は、慶應義塾の一員となった新入生の背中を押すように塾歌を歌っていた。

応援指導部によるステージに盛り上がる会場

入学式後、応援指導部が舞台に登場し、新入生歓迎ステージが行われた。

ステージを披露する応援指導部員 ステージを披露する応援指導部員

ユーモア溢れる紹介MCで新入生を惹きつけたのち、「若き血」のほか「慶應讃歌」「ダッシュケイオウ」などの曲目を披露。SFC所属のリーダー部員も応援の指揮を執っていた。吹奏楽団の演奏と掛け声が響く中、学ランに身を包んだリーダー部員が新入生の席を回り、会場を大いに盛り上げていた。

日吉キャンパスの桜も新入生たちを迎えた 日吉キャンパスの桜も新入生たちを迎えた

すべての催しが終了した後も、日吉キャンパスの坂道は記念撮影をする新入生とその家族で賑わっていた。穏やかな天候のもと、塾生としての一歩を踏み出した新入生たちの1日に、キャンパスの桜が彩りを添えていた。

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