今年もSFCでは高校生対象の「未来構想キャンプ」が開催される。1日限りのワークショップは8月2日(水)、昨年より加わった1泊2日の滞在型ワークショップは8月2日(水)-3日(木)に開催される予定だ。

SFC未来構想キャンプとは

SFCが標榜するさまざまな問題へのアプローチには「実行力」が求められる。「未来構想キャンプ」は多様な知識や知恵を持つ高校生が集まり、未来につながる「実行力」について考えるための場所だ。ファブ入門や経営、ロボットなど、多様な分野についての体験型ワークショップが開催される。

ワークショップの内容・日程

今年の未来構想キャンプでも、昨年から始まった滞在型ワークショップが開催される。今まで以上に首都圏以外の地域からの参加機会を増やしたいという狙いだ。

滞在型ワークショップではSFC内にある未来創造塾SBC滞在棟に宿泊し、昼夜通して知恵をぶつけ合って行動に結びつけるチャンスを得ることが出来る。高校全学年対象の1dayワークショップとは異なり、滞在型ワークショップは対象が高校2年生に限定されているので注意しよう。

未来構想キャンプ2017の開催日程・概要は以下の通り。

未来構成キャンプ2017 開催日程・概要

日程 2017年8月2日(水)9:00-17:30
場所 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)
対象 高校1-3年生
定員 20名程度(各ワークショップごとに設定)

未来構想キャンプ2017滞在型 開催日程・概要

日程 2017年8月2日(水)-2017年8月3日(木)
場所 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)
対象 高校2年生
定員 15名程度

各ワークショップの概要

(1)-(5)は1dayワークショップ、(6)は滞在型ワークショップ。

(1) ファブ入門ワークショップ〜うつくしい・つよい・つくりやすいを共存させる〜

モノづくりの中での「柔らかさ」の面白さを体験できるワークショップ。
建築には頑丈さと同時に「柔軟性」も求められる。このワークショップでは、限られた材料を使って、柔らかさと美しさと強度を同時に満たすデザインを探り、手を動かしながらつくる。定員は20名程度。

(2) ケース討議型マネジメントワークショップ〜経営の最前線を垣間見る〜

経営の考え方は、営利企業の経営だけでなくあらゆる人の活動や社会に対して貢献することが出来る。このワークショップでは、実在するある企業の経営者の視点を疑似体験。他の経営者役の参加者との討議を通じてソリューションを導き出す意思決定を疑似体験し、経営の本質について理解を深めることが出来る。定員は20名程度。

(3) 言語学習環境デザインワークショップ〜新しい多言語主義に向けて〜

SFCでは多言語主義を言語教育における主要な理念として掲げ、世界の人々と互いに言語文化環境を理解し合い、互恵的・創発的に共存することを重要視している。このワークショップでは、これまでのSFCの取り組みを理解した上で内実のある新しい多言語主義の提案をし、教員たちと議論することが出来る。定員は20名程度。

(4) ヘルスサイエンスワークショップ〜発信! 魅力的な健康科学〜

SFCには健康に関連するさまざまな科目群や研究会が設置されている。このワークショップでは、未来のSFCの健康教育の中核をなすような斬新かつ独創的なTV番組の企画を募集。参加者は当日、自分が提案したTV番組の企画紹介を、番組制作会社の一員になりきって行い、その後ディスカッションしてより良いTV番組を練り上げる予定だ。定員は20名程度。

(5) 観察と表現ワークショップ〜五感で環境をはかる〜

自然環境や社会環境を調査する方法は、技術の進歩と共に様々な手法が開発されているが、環境調査の基本は私たちの五感である。専門家といわれる人々が目的に応じて適切な機材を用い適切な方法で調査をすることが出来るのは、知識のみならず五感を通して体得していることが沢山あるからだ。
このワークショップでは、SFC内外の環境を調査する手段として機器を使うのではなく、五感をフル活用して環境を切り取ることに挑戦する。定員は20名程度。

(6) 協奏型ロボット・デザインワークショップ〜ロボットに感じる「いきもの」らしさ〜

一般家庭に続々と導入され始めているロボット。しかし「ことば」による直接的なコミュニケーションが出来ない分、ロボットの目的優先な動きや画一的な反応に無機質さを感じてしまうのかもしれない。
このワークショップでは、人工物であるロボットに「いきものらしさ」を持たせる方法・デザインを考える。SFCオリジナルの教育用ロボットキットを使用し、電子工作・プログラミング・外装デザインからFAB施設でのプロトタイピングまでを一通り体験しながら、個性豊かなロボットを組み上げることが出来る。

定員は15名程度。宿泊費・食費・保険等で参加費は7000円程度を予定。SFCの教員、学生が一緒に宿泊する。

意欲のある高校生はぜひ参加してみよう

応募できるワークショップはいずれか1つで、申込者多数の場合は選考が行われる。

顕著な活躍を見せた高校生に対しては表彰が行われるようだ。興味のある高校生は、ぜひ参加してみよう。

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