SFCに期間限定キッチンカー! 食レポ&店主インタビュー
10月に入り、キャンパス内でキッチンカーを見かけた人も多いのではないだろうか。このキッチンカーは、SFC生が運営する「キッチンたまり場」などのプロジェクトにより3日(火)から2週間限定で出店されているものだ。SFC CLIP編集部は実際に料理を頂き、スタッフの方にお話を伺った。
藤沢野菜のほっこりカレー!「キッチンたまり場」
まず、編集部は4日(水)に「キッチンたまり場」のキッチンカーを訪れた。キッチンたまり場の出店はその日が初日であったが(「多国籍酒場SITA」は前日3日(火)から出店開始)、ランチを求めて学生が列をなし、賑わいをみせていた。
ちなみに、「キッチンたまり場」は昨年からSFC周辺での出店を行っている。
この日のメニューは「藤沢野菜のほっこりカレー」(500円)。
ひと口目はスパイシーな印象で、後から続く玉ねぎの甘みが特徴的だった。全体的にあっさりとした味で食べやすく、また、カレーに欠かせないお肉には鶏モモ肉が使用されており、食べごたえは十分。鶏のダシも程よく感じられ、調和のとれた完成度の高いチキンカレーであった。
カレーを頂き、「キッチンたまり場」の柴田雅史さん(総3)にお話を伺った。
—— カレー、美味しく頂きました。具材へのこだわりなどはありますか?
野菜はSFCの裏にある「柿右衛門農園」さんのものを使用しています。ご主人の柿田さんは人々の心をほっこりさせたいというコンセプトで藤沢野菜を無農薬栽培していらっしゃいます。この想いに我々「キッチンたまり場」が共鳴し、ぜひメニューに取り入れたいということで去年より使用しています。ルーは野菜の風味がいきるようにこだわっており、ココナッツミルクなどでまろやかに仕上げています。
—— 初日の感想や、今後への展望などをお聞かせください。
今日初めて出店してみて、料理の提供スピードや盛り付けのバランスなどでたくさんの改善点を見つけました。今回は2週間の期間限定出店ということになっているので、キッチンカーとしての満足度を高めて皆さんにもっと利用してもらえるように、改善点を潰しつつ、残りの期間もより良いものを提供できるようにしたいですね。
ゆくゆくは学生が空きコマに集えるような場所にして、キッチンカーでどのようにコミュニケーションを生むことができるか、といった実験もしてみたいなと思っています。
—— ありがとうございました。
香味グリルチキン丼! 「多国籍酒場SITA」
5日(木)に訪れたのは「多国籍酒場SITA」さんのキッチンカー。大きな黒いキッチンカーの前にはさっそく長蛇の列ができていた。
メニューは「タンドリーチキン丼」(500円)と「香味グリルチキン丼」(600円)。香味グリルチキン丼は、ソースを3種類(テリマヨ、バジトマ、ゆず塩だれ)から選べる。
タンドリーチキン丼は60食限定ということもあってか取材時には既に売り切れており、今回は香味グリルチキン丼のテリマヨソースとゆず塩だれの2つをチョイス。ゆず塩だれの丼には、トッピングで温泉たまご(100円)を載せていただいた。
蓋を開けてまず感じられるのがそのボリューム。ご飯はふた口サイズにカットされた鶏肉で覆われており、「香味」の名の通り漂う香ばしさが食欲を誘う。輝くテリマヨソースと横に添えられたレタスが美しい。料理のメインともいえる鶏肉は温かくジューシーで、テリマヨ、ゆず塩ともにソースとの相性がよく、ご飯も早いペースで進んだ。かなりのボリュームであったが、しっかりした味付けのおかげか飽きを感じることなく完食できた。600円でこの量は、学生にありがたい。
「多国籍酒場SITA」の湯舟さんは、「キッチンカーの良さは、温かいできたてのものを提供できること」と語る。チキンは提供する20-30分前にキッチンカー内で焼き、昼食の時間の少ない学生をなるべく待たせず、かつ焼きたての一番美味しい状態で出せるようタイミングを大切にしているという。
一部メニューに変化あり! 来週もキッチンカー出店
今回の期間限定キッチンカーの営業は12日(木)までの予定だ。来週、「キッチンたまり場」では「藤沢野菜のほっこりカレー」に代わり、SFC卒業生の宮治さんとそのご家族がこだわりを持って育てている「みやじ豚」を使った「みやじ豚弁当」が提供されるそうだ。
また、キッチンカーの販売時間にはメディアセンターのラウンジスペースが飲食エリアとして開放されている。この機会にぜひ皆さんも訪れてはいかがだろうか。
今回のキッチンカー出店は、SFCの食環境改善プロジェクトの一環として実施された。本記事では料理のレポートとスタッフの方へのインタビューをお送りしたが、SFC CLIP編集部は引き続きこの食環境改善プロジェクトに関して「キッチンたまり場」柴田さんやSFC総務の担当者の方への取材を行う予定だ。