今年もSFCでは高校生を対象としたワークショップ「未来構想キャンプ」が開催される。1日限りの「未来構想キャンプ」は8月1日(水)に、1泊2日の「未来構想キャンプ【滞在型】」は8月1日(水)-2日(木)にそれぞれ開催される予定だ。

SFC未来構想キャンプとは

SFCが標榜する、様々な問題へのアプローチには「実行力」が求められる。「未来構想キャンプ」では多様な知識や知恵を持つ高校生たちが集い、ファブ入門や経営、ロボットなどの分野のワークショップを体験できる。

ワークショップの日程・内容

ワークショップには、従来型のone-dayキャンプと1泊2日の滞在型の2種類がある。

滞在型ワークショップは、従来型のone-dayキャンプに比べ、昼夜を通して他の参加者と議論することができる。また、首都圏外からの参加の機会を増やすことも狙いとしている。ただし、one-dayキャンプは全学年を対象としているが、滞在型はワークショップによって対象者が異なるので注意が必要だ。

未来構想キャンプ 開催日程・概要

日程 2018年8月1日(水) 9:00-17:30
場所 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)
対象 高校1-3年生
定員 20名程度(各WSごとに設定)

未来構想キャンプ【滞在型】 開催日程・概要

日程 2018年8月1日(水)-2018年8月2日(木)
場所 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)
対象 高校1-2年生(各WSごとに設定)
定員 15-20名程度(各WSごとに設定)

各ワークショップの概要

(1)-(4)は従来型one-dayキャンプ、(5)(6)は滞在型ワークショップ。

(1)ファブ入門ワークショップ ~うつくしい・つよい・つくりやすいを共存させる~

立体物を作り上げるワークショップ。1日という短い時間でアイディアから組み立ての順番や方法を考え、完成させる。本来、建築には綿密な計算が必要だが、このワークショップでは実際に手で物を作ることに重点を置き、自分の考えを表現することを目指す。定員は20名程度。

(2)ケース討議型マネジメントワークショップ ~経営の最前線を垣間見る~

実在する一企業の経営者の視点を疑似体験できるワークショップ。他の参加者との討議を通じて、経営課題などに対して創造的な解決策を導き出す意思決定に取り組み、経営の本質への理解を深める。企業や経営、リーダーシップについて学ぶことができる。定員は20名程度。

(3)多言語教育デザインワークショップ ~新時代のSFCの言語教育をともに創るために~

SFCの新たな多言語教育の理念について、参加者と教員が議論する。多言語教育における英語やその他の広域言語の位置づけ等、考えるべき点は無数だ。定員は20名程度。

(4)ヘルスサイエンスワークショップ ~超未来を見据えて~

このワークショップでは、参加者はグループで議論を重ね、問題解決に関して発表する予定だ。自分の得意な思考プロセスを最大限に活かし、SFCでの研究を活用しながら超未来に繋がる独創的な提案をする。定員は20名程度。

(5)地域づくりワークショップ 〜地域の未来を創造する! ~

今の日本では、近代化や高齢化が進み、地方都市では産業の衰退などのさまざまな問題が起きている。一方、創意工夫によってこれを解決している地域もある。このワークショップでは、地域の現状を観察しつつ参加者のグループで問題点を設定し、実現可能でかつユニークな解決策を導出する。未来の創造に繋がる実践知を体得することを目指す。対象は高校1・2年生。定員は20名程度。

(6)触楽入門ワークショップ ~ソーシャルロボットxハプティックス=人工知能社会の未来~

Pepperなどのソーシャルロボットに加え、最近では人工知能技術の発展により、スマートスピーカを通したコンピュータとの対話も普及しつつある。このワークショップでは、日常生活の中にある「さわり心地」を見つけ出し、表現する方法論を学ぶ。また、担当教員が取り組んでいる、人間が物理的な身体で体験する感覚の情報化技術、ハプティックス技術を組み合わせ、人工知能との対話を目指す情報環境のデザインに取り組む。参加者は人間とロボットが円滑にコミュニケーションできる情報環境のデザインを提案し、プロトタイプを制作して発表する。対象は高校2年生。定員は15名程度。

開催概要

WS01からWS04までは宿泊を伴うものではなく、昼食代が参加者負担となる。

その一方で滞在型ワークショップWS05・WS06では、宿泊を伴う。それに伴い参加費は、宿泊費、食費、保険等込で、7000円程度を予定している。宿泊場所は湘南藤沢キャンパスの未来創造塾SBC滞在棟で、4人1部屋になる。また、SFCの教員、学生が一緒に宿泊する。食事はアレルギーの対応ができないので注意が必要だ。

関心のある高校生はぜひ参加しよう

応募できるワークショップはいずれか1つで、申込者多数の場合には選考が行われる。ワークショップにおいて顕著な活躍を見せた高校生に対して表彰が行われる。関心のある高校生はぜひ参加してみよう。

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