2020年 SFC AO入試改革へ 入学時期を選べるように
2020年度実施の総合政策学部および環境情報学部のAO入試は、出願資格と入学時期の制約が緩和され、今までよりも自由なAO入試へと変更される。入試時期にかかわらず、春、秋の入学時期を選べるようになるなど、国内外の志願者ともに応募の機会が増えることになる。2020年大学入試制度改革に合わせた入試制度改革の一環とみられる。
すべてのAO入試で、入学時期選択制を導入
入試新名称 | 入学時期 | 出願時期 | 2次合格発表 |
---|---|---|---|
2020夏AO | 2021年4月 2021年9月 |
2020年8月上旬 | 2020年10月上旬 |
2020秋AO | 2021年4月 2021年9月 |
2020年10月中旬 | 2020年12月上旬 |
2020冬AO (グローバル入試) |
2021年9月 2022年4月 |
2020年12月~ 2021年2月中旬 |
2021年3月下旬頃 |
2021春AO | 2021年9月 2022年4月 |
2021年6月上旬 | 2021年7月中旬 |
現在SFCでは、4月入学I期入試、4月入学II期入試、9月入学入試、グローバル入試の4つが実施されており、各人の入学時期に対応した入試を受ける必要がある。2020年度実施の入試からはそれぞれ、夏AO、秋AO、冬AO(グローバル)、春AOへと名称が変更される。それぞれ出願時期が8月上旬、10月中旬、12月~2月中旬、6月中旬であり、今後も年間を通してAO入試が実施される。
この変更に伴って、4回すべてのAO入試で志願者は入学時期を4月(春入学)と9月(秋入学)のどちらかを選べるようになる。これにより、海外の高校生や国内インターナショナルスクールの学生が受験しやすくなる。また、すべての入学者は、高校卒業から大学入学までの時間を自由に設計できるようになる、たとえば留学やインターンなどを行うことが可能になる。入学者自らが社会の諸問題に触れた上でキャンパスに集うことで、さまざまな視点や発想を生み、キャンパスを活性化することが狙いだ。
これに加え、既存の制度をより生かすメリットもある。入学時期を選択できるようになることで、3.5年早期卒業制度や学部・大学院修士4年一貫教育プログラムを活用することで海外大学院の進学等に柔軟に対応できるようになり、卒業後の進路の幅が広がることが期待される。
多様な受験者に対応する緩和された出願資格に
冬AO(グローバル)以外の3回のAO入試については、現行の方式別出願が廃止になるほか、入試要項と面接について日本語と英語から選択できるようになる。
A、B、C、IB方式を廃止し、更なる自由応募へ
2020年度実施のAO入試から、現行のA、B、C、IB方式は廃止となる。これにより志願者は評定平均等での方式選択の必要がなくなる。また現行のC方式の「対象コンテスト」および「所定の成績」は整理された上で一次審査免除資格として扱われる。詳細は2018年度中を目処に公表されるため、2020年度AO入試を受験しようと考えている中学生や高校生はもちろん、変更後のAO入試を受けようと考えている人は是非目を通しておきたい。
なお、出願時に必要な書類等については大きな変更は予定されていないが、これも2018年度中を目処に公表されるので受験を考えている人は同様に確認する必要がある。
2次選考にも変更点
今回の変更により志願者自身が言語を「日本語」・「英語」・「どちらでも可」といった形で選べるようになる。また入試要項についても、日本語と英語を併記したものに変更され、日本以外の教育制度を受けてきた志願者に対応したものとなる。
以上の通りに2020年度からSFCのAO入試が生まれ変わる。今まで以上に自由なAO入試で、今後のSFCの進化に期待したい。