15日、東京六大学野球春季リーグ戦・早慶戦が開催された。新型コロナウイルス感染症対応で異例の8月の開催となったが、義塾は延長10回の末、5-3の接戦を制して早稲田に勝利した。早慶戦に勝利するのは2019年春季リーグ以来。
なお義塾は早慶戦までの4試合を全勝していたが、翌16日の試合で法政大学に惜しくも敗北し4勝1敗でのリーグ戦2位が確定した。

※本記事は2020年8月20日、一部訂正を行いました。

           
123456789 10
義塾 0 0 2 0 0 0 1 0 0 2 5
早稲田 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 3

今回の開催の経緯とルール変更

例年の東京六大学野球春季リーグ戦は5月下旬から6月にかけて実施されるが、今季は新型コロナウイルス感染症の拡大や政府の緊急事態宣言発令などの影響を受け8月10日-17日の日程で開催されている。また、対戦形式も1試合総当たりとなり、延長戦がタイブレーク制となるなど様々な変更がされた。

また試合には各校の応援団は参加せず、義塾應援指導部についても吹奏楽団、チアリーディング部によるパフォーマンスは実施されなかった。

さらに試合前などには観客に対して観戦時のお願いの内容がアナウンスされる等、厳重な感染症対策が呼びかけられた。一方で来場者数については、で定めた収容人数上限3000人が満員となったという。

編集部注
SFC CLIP(未公認団体)は、3月下旬以降すべての編集会議をオンラインに移行し、部員同士の物理的接触が発生しない形で記事の更新などを行っております。早慶戦取材についても本来であれば例年通り現地から試合の様子をお届けしたいところですが、今季についてはテレビ中継などを確認しながらオンラインで執筆、編集をしております。

試合の展開

義塾が先制点!

真夏の日差しのもと開幕した1試合限りの早慶戦。
序盤、早稲田の先発投手早川、義塾の先発投手増居がすばらしい投球を続け、両者無得点のまま2回裏を終える。
試合が動いたのは3回表、義塾の攻撃だった。1番新美がツーランホームランを出し、2点の先制点を入れ義塾のリードとなった。

しかしその裏、すぐに早稲田の反撃が始まる。9番熊田がソロホームランを放ち、2対1に。義塾が1点リードしているものの、予断を許さない展開が続いた。

両者譲らない熱戦

6回裏、義塾にピンチが訪れる。義塾の投手が交代し増居から関谷に。その後、早稲田の主力打線が続き1アウト3塁にまで追い詰められる。内野ゴロの間に早稲田の走者が帰還し、1点を返され2対2の同点となった。その後もピンチが続くが、守備陣の活躍により勝ち越し点は防いだ。

直後の7回表、義塾が反撃する。代打藤元がソロホームランを放つ! 義塾がまたも1点のリードをとり、試合は終盤へ。

試合は延長戦へ

9回表、義塾の攻撃は早稲田の柴田投手に抑え込まれる。9回裏、早稲田は追い詰められた状態で1番金子がヒットを打ち、1点が返された。試合はまさかの延長戦へ。

延長戦はノーアウト1,2塁の状態で始まるタイブレーク制で行われる。10回表、義塾はノーアウト2,3塁のチャンスを作り、ここで代打橋本が打席に立つ。フルカウントまで追い詰められるも、勝ち越しのスリーベースヒットを放ち、2点を追加! その後生井投手の活躍で10回裏を抑え義塾の勝利となった。

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