あけましておめでとうございます。今年、2012年は私たち2009年入学の編集員にとってSFC CLIP編集部で活動する最後の1年となります。最後の1年にかける思い、「SFC CLIPをこうしたい」という思いを新年のご挨拶のかわりにまとめました。

キャンパスに自信と活気を

SFCには様々な舞台で活躍している学生がいます。震災復興に力を尽くす学生、イラストで人の心を動かす学生、野球でプロに挑む学生、サッカーJリーグに入る学生、水泳やスケート、陸上競技で世界選手権に挑む学生。彼らを擁するSFCには慶應の他のキャンパスや他の大学に負けない、いや、むしろ他より強いパワーと実績があると取材をしていて私は感じます。

 そしてそのパワーの結晶、証明は彼らの活動です。SFC CLIPのトップを飾ることが多い義塾野球部で伊藤隼太選手(環4)や竹内大助選手(環3)をはじめとするSFC生が活躍したのは記憶に新しいと思います。ソッカー部もSFC生の活躍の舞台です。田中奏一選手(環4)、黄大城選手(総4)、日高慶太選手(総4)の3名は今年Jリーガーとなります。

 SFCの力はスポーツだけではありません。震災復興プロジェクトでは被災地に大きな希望を与え、今も活動を続けています。また、SFC ORFがあれだけの盛り上がりを見せたのは多くの研究会がプロジェクトを組んで、精力的に活動しているということの現れではないでしょうか。

 SFC CLIPは活躍した方や一生懸命活動している方を紹介する形でSFCのパワーをも紹介し、キャンパスに自信と活気をもたらす記事を書きます。そしてひとりでも多くのSFC生に「SFCはすごい」「SFCはまだまだできる」と思ってもらえる記事を公開していきたいと思います。

1つ目の使命:「声」を集めること

私たちSFC CLIP編集部は全員、学生によって構成されています。学生100%であるからこそ、周りの学生の「声」に敏感でいることができます。

 また14年間に渡る伝統と知名度があります。これによって学事やメディアセンター、タブリエなど大学組織側、そして教員の方々との間に一定の信頼関係があり、「SFC CLIPであれば情報を伝えてくれる」と思っていただいております。

 こういった背景から私たちは学生、大学、教員、それぞれの「声」を集めることができます。そしてそれを集め、記事という形で皆さんに伝えること、学生の方にも大学運営側の方にも教員の方にも見えるようにする、というのが私たち学生メディアの1つ目の使命です。

 昨年は「はってく? ハッテQ!」などによって学生の「声」を集めました。また、ORFや七夕祭、秋祭などなにか大きなイベントあるときには運営側にインタビューにいき、皆さんが「知りたい!」と思う「声」を聞くことができています。これからもより「声」を集められるように積極的に動いていきます。

2つ目の使命:自浄作用としての学生メディアに

学生メディアだからこそできることの1つに、不祥事が正式に注意され、罰則を与えられる前に注意することができる、という点があります。

 確かに不祥事は記事として取り上げれば大抵大事になります。しかし、それを放っておいてしまってはさらに大事になることがあります。私たちは記事にすることでそれを避け、被害を最小限に抑えることができます。キャンパス内の不祥事、良くないことを常に最小限にできるように、自浄作用を発揮することが私たちの学生メディアのもう1つの使命ではないでしょうか。

 昨年、幾つかの福利厚生団体の問題を取り上げたり、メディアセンター内の盗難事件を取り上げたりしました。私たちもすすんで嫌われるような記事を書きたくはありません。しかし、学生メディアとしての自負があります。時には嫌われることも厭わずにキャンパスがよりよくなる決定を下し、よりよくなる記事を出していきたいと思います。

詳しさ・速さ・わかりやすさ

これら2つの使命を果たせる記事を出すために、SFC CLIP編集部が追求したいのは「詳しさ・速さ・わかりやすさ」の3点です。

 詳しさ……SFC CLIPが学事などの「御用メディア」と呼ばれた時期がありました。右から左に与えられた情報を流すだけでは本当の意味でのメディアと呼ぶことはできません。読者の皆さんが知りたいことを能動的に探してくるように動きます。

 速さ……情報は速さが命です。速報性をより強く出していけるよう、通常の記事配信方法に加え、Twitterを上手く活用して情報発信をしていきます。今年実施した野球の慶早戦Twitter速報は続けていきたいと考えています。

 わかりやすさ……詳しく書いても、情報を速く出しても、読んでくださる方にわかる文章でなくてはなりません。そのため難しいことを易しく、複雑なことをわかりやすく伝える文章を公開していきたいです。難しい日本語を簡単な日本語に翻訳する「和文和訳」の精神を忘れずに伝えられたらと思います。

 手前味噌ながら、SFC CLIP編集部には優秀な編集者が沢山います。彼らと共に、この3つを実践していきます。

今年もよろしくお願いいたします

よりSFCにいい影響をもたらせるメディアになれますよう、執行部を中心に編集員一同、全力で頑張っていきたいと思います。2012年もSFC CLIP並びにSFC CLIP編集部をよろしくお願いいたします。

 SFC CLIP編集員のみなさん、今年も取材や執筆等で大変な思いをさせるかもしれません。私もがんばりますので一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします。

 2012年元旦
 SFC CLIP編集部 副編集長(デスク) 藤平 直人