27日(土)-28日(日)、神宮球場にて秋の六大学野球リーグ慶應義塾大学対早稲田大学戦(以下、慶早戦)が行われます。慶早戦で活躍するであろう義塾野球部のラインナップをご紹介します!

慶早戦を楽しく観戦するために

塾内ビッグイベントの一つと言っても過言ではない慶早戦。友達、應援指導部、他キャンパスの塾生と一致団結して選手を応援できる楽しみは慶早戦ならではです。男女問わず、たくさんの人が観戦に行く予定だと思います。しかし、「選手の名前は應援指導部が教えてくれるけど選手についてはよく知らない」「野球の守備位置って複雑でよくわかんない」といった悩みを持っている人も多いと思います。 選手や野球を知っていれば、野球観戦はさらに楽しくなります。せっかく目の前で生の野球が行われているのだから、応援だけではなく野球そのものについても注目してみませんか? この記事では、守備位置ごとに、今季活躍中の義塾野球部の選手を一挙に紹介しようと思います。この記事で予習をして、慶早戦を2倍、いや最大限に楽しみましょう。
 まず野球の守備位置の確認。下の図をご覧ください。

おれくり2

基本的には上図のように守備位置が割り振られていて、各守備位置には番号があります。そして守備位置によって様々な魅せ場があります。この番号に従って守備位置や選手を紹介していきましょう。

個性豊かな投手陣。義塾の三枚看板!

投手がボールを投げなければ試合は始まらないが故に最も注目されやすいポジションです。そんな投手を務める選手がこの3人。竹内大助投手(環4)、福谷浩司投手(理4)、白村明弘投手(商3)です。
 竹内大投手は最高球速144kmの直球、それに加えてカーブとスライダーを持ち球としている、緩急ある投球で打たせてアウトをとるタイプの投手です。2年春にベストナインを受賞、またノーヒットノーランを達成したこともあり、実績十分。SFCが誇るエースです。
 福谷投手は竹内大投手とは対照的に、最高球速155kmの球威がある直球が持ち味。副将という重役を務めながら、投手も務め、そして理工学部に所属している文武両道のスーパーアスリート。ズバッと三振をとる威風堂々なピッチングを慶早戦でも見せてくれるでしょう。
 白村投手は最高球速153kmのキレある直球に落差あるチェンジアップも持ち球としている。3年生であるにも関わらず、上記2人の持ち味を兼ね備えている本格派。防御率も今季1.41点で六大学全投手中3位に位置している将来が有望な投手です。
 このように、投手によってピッチングスタイルは十人十色。それぞれの違いを実際に見て楽しむのも野球観戦の醍醐味と言えます。

強肩強打捕手、阿加多選手!

捕手はあまり動作がないので注目されませんが、打者の癖を見抜いたり、それをもとに投手や各野手にサインを送ったりなど、頭を使う重要な役職です。そんな捕手を務めるのが阿加多直樹選手(法4)です。
 もともと捕手ではなかったが、強肩ぶりが監督に買われ、大学から捕手にコンバートされたという逸話も。さらに打撃力の高さも売りの一つで、ほぼ全試合でクリーンナップとして出場しています。打点も多いので、チャンスのときの打席に阿加多選手が入ったら、大いに期待しましょう。

全員打率3割超え、猛打の一塁手達!

野手の送球を捕るだけではなく、バントの処理や外野の中継もこなさなければならないのが一塁手。義塾野球部では植田忠尚選手(商3)が一塁手を務めています。
 打席数に差はありますが打率.357、一塁手の中で1位を誇り、今季は二塁打を2本も打っています。しかし、鈴木裕司選手(商4)、渡邊暁眞選手(商3)も共に打率が3割を超えている好打者。どの選手が出場してもきっちりヒットを打ってくれることは間違いないでしょう。

打点リーグ2位の頼れる二塁手、山崎錬主将!

守備範囲がかなり広く俊敏性が必要とする上、複雑な動きもあるため頭も柔らかくなくてはならないのが二塁手です。義塾野球部の主将、山崎錬選手(商4)は二塁手としてチームを牽引しています。
 山崎錬選手といえば、土壇場での勝負強さが目を引きます。対立教1回戦では、同点の9回無死一塁のチャンスで持ち前の勝負強さを発揮して見事サヨナラ本塁打を打ちました。慶早戦でもその打撃センスと勝負強さを発揮してくれるでしょう。

1年生ながら1HRの三塁手、横尾選手!

三塁線上は、しばしば右打者がバットを強く振り抜いた痛烈な打球が飛んできます。それをさばくのが三塁手です。当日は痛烈な打球に怯まず挑む、男らしい三塁手にぜひ注目してみてください。そんな三塁手を務めるのが横尾俊建選手(総1)です。
 横尾選手は2011年の甲子園優勝校である日大三高出身で高校通算58本塁打を放ったスラッガー。対明治戦4回戦でソロホームランを打っており、大学でもその長打力は健在。1年生ながらクリーンナップを任されています。ちなみに、早稲田大学で投手をしている吉永健太郎選手は日大三高での同級生。慶早戦では同級生対決が見られるかもしれません。

上位打線不動の遊撃手、福富選手!

二塁手と同様に守備範囲が広く、動きが複雑なのに加え、一塁まで遠いので強肩である必要があります。またボテボテのゴロから強烈なライナーまで様々な打球が飛んでくるので、打球判断力も兼ね備えなければならず、しばしば守備の要として最も難しい守備位置と言われています。この守備位置を務めているのが福富裕選手(商4)です。
 明治戦を除き、すべて2番打者で出場している福富選手。堅実に点を重ねる打撃スタイルで不動の上位打者で、犠打12本でリーグ内でも断然トップで1位を誇っています。抜群の野球センスが光る福富選手にも注目です。

長打を量産する3人の頼れる外野手たち!

左翼手、中堅手、右翼手の3人で構成されている外野手。普段はあまりボールを触れる機会がないが、ランナーの進塁を許さない矢のような送球で、しばしばビッグプレーに絡むことがあります。義塾野球部の外野手といえば、辰巳智大選手(文4)、佐藤旭選手(商2)、谷田成吾選手(商1)が挙げられます。
 3者ともに今季は長打をたくさん打っています。特に佐藤選手は三塁打を2本、二塁打を2本打っており、義塾野球部の中で1番の長打数、安打数を誇る不動の1番打者です。慶早戦でも必ず出塁して、攻撃の糸口をつかんでくれるでしょう。
 これまで今季活躍中の義塾野球部の選手を紹介してきましたが、他にも活躍している選手はたくさんいます。慶早戦も全員野球で見事勝利を勝ち取ってくれるでしょう。
 もしこの記事を見て慶早戦に行きたいと思ったらまだ間に合うので生協前、雨天時は生協食堂NorthとSouthの間の通路でチケットを買いましょう! 25日(木)まで応援席チケットの一般販売を行っているそうです。

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なお、どうしても観戦に行けない人もご安心ください。SFC CLIPでは今年もTwitterで試合内容を速報する予定です。@sfcclipにフォローして、試合経過が気になったときなどにぜひご利用ください。
 残念ながら義塾野球部の秋季リーグ優勝はなくなってしまいましたが、ぜひ週末は神宮球場に行って、伝統の一戦を観戦しにいってはいかがでしょうか。