善行雑学大学で第159回講座が行われます。テーマは『医学の歴史と作曲家の病』-モーツアルト・ベートーベン・ブラームス-です。お誘い合わせの上、ぜひお越しください。


・日時: 2012年8月19日(日) 14:00-16:00

・会場: 善行公民館ホール

・テーマ: 『医学の歴史と作曲家の病』

  -モーツアルト・ベートーベン・ブラームス-

・講師: 小林 修三氏(湘南鎌倉総合病院 副院長)



 医学に求められるものは科学(Science)・人間性(Humanity)・癒しの技術(Art)であり、古代ギリシャ思想のフィリア(友愛)が根底にある。目の前の苦しむ患者を助けることは当然であるが、医学を追究することは医師として生きる終生の使命で「やりがい」でもある。医学の歴史はギリシャ神話に始まるが、病院(ホスピタル)は中世以前の紀元529年にモンテカッシ―ノ修道院にできた養護施設が元で、医師は聖職者であり、パンを授け、癒しを授けた。中世では、疫病(ペスト)が流行し伝染病(感染症)の脅威との戦いが始まる。近代医学ではデカルトの思想が登場し肉体と精神の分離を明確にしてアカデミアの出現が理論医学を作った。これらの歴史から医療の最大の目的は、「病める患者に安心を与え、共感すること」を学べる。

 さて、音楽家とりわけクラシック音楽の作曲家は300年という永い年月を経て今日も親しまれているので、医学の歴史を考えても、また一医師としても必然的にその死因や生前の病について思いを巡らしてしまう。モーツアルトは腎臓病から最後は心不全で亡くなり、ベートーベンは肝臓病、そしてブラームスも肝臓の病であった。

 今回は、こうした医学、医療の歴史を紐解き、医療とは何かを問いかけ、これら作曲家の病と、その病に悩まされた当時に作曲された曲の解説も行う。

 なお、講演後に元神奈川フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター七澤清貴氏のバイオリン演奏(約20分)をお楽しみ下さい。



・お問合わせ先

宮田英夫 TEL:0466-82-0517

※会員以外の一般の方は資料代他として400円が必要となります。

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《次回 第160回講座のご案内》

・日時: 2012年9月16日(日) 14:00-16:00

・会場: 善行公民館ホール

・テーマ: 『源頼朝・「流人」から「私人」へ–頼朝論の深化のために-』

・講師: 伊藤 一美氏(鎌倉考古学研究所理事)

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