26日(月)からのショッピングウィーク(学期の初回授業に出席し、当該科目を履修するかどうかを学生が判断する期間)が終了した。今期開講した269科目(「ウェルネス科目」「研究プロジェクト」「外国語科目」を除く)中70以上が共通の「履修選抜用紙」を用いた「選抜」を行い、その内、20以上の授業が初回授業への出席や規定の課題提出などの条件を満たす学生の履修を許可した。残りの50近い授業では履修希望者多数のために、初回授業に出席した学生に対しても履修の制限をかけざるを得なかった模様。ある人気授業では定員80名の枠に240名が殺到し、希望者の3分の2が履修を断念した。

今期のショッピングウィークを終えて、環境情報学部1年のある学生はSFC CLIP編集部の取材に対して次のように答えた。
 「私が受けた10科目のうち、6科目に履修制限があり、その内の2科目を選抜で落としました。これのために自分が立てていた履修計画が大きく崩れてしまい、同時限に開講されている、あまり興味のない科目を履修するかどうか悩んでいます。履修条件として初回の授業にまるまる出席しなくてはならない科目があり、選抜に落ちたときに備えて複数の授業を覗くことができません。"ショッピング"とは呼べないのではないでしょうか」
 また、総合政策学部4年のある学生にはやむを得ない事情があったようだ。
 「就職先の内定式があったため、希望していた科目の初回授業を欠席し、選抜があったために履修できませんでした。最後の学期なだけに少し残念です」
 2005年1月13日から2005年2月04日に実施されたSFC-SFSの「カリキュラムアンケート」(回答数:847)では、およそ8割の学生が履修制限により希望の授業が履修できなかったと答え、その内、5割以上の学生が本来は取りたくない科目でその学期の履修計画を修正したと答えている。