ORF1日目の22日(火)に行われたセッションにおいて、三宅理一政策・メディア研究科教授ら7人によるデザイン構想についての討論となり、1時間半に渡って多くの聴衆が熱い視線を送った。


 このセッションは三宅理一研室のESL(EcoSmartLife)・デザインミュージアムプロジェクトの合同で行われた。「萌えるアキバ!デザインテックシティ秋葉原デザイン・ミュージアム構想と知能化デザイン」というテーマで、来春開設予定のデザインミュージアムに関する内容となった。家電を中心とした秋葉原のデザインアーカイブと、それらを活用するデザインラボについて発表し、秋葉原という街づくりにまで及ぶデザイン構想について討論が行われた。
 桑沢デザイン研究所特別任用教授の森川嘉一郎氏は渋谷と秋葉原のデザインを対比させて、かなり違いがあることを強調した。その上で今の秋葉原が渋谷のようなデザインを取り入れて行くことで、このままでは小汚い六本木になってしまうと批判し、渋谷のようなデザインをなくして、オタクの街として秋葉原はあるべきだと主張した。また、セッションに登場予定のアストリッド・クライン氏が時間内に到着できないというハプニングがあり、代わりにアキバ犬(デザインミュージアムのキャラクター)がしゃべるという場面が見られた。