この夏、SFCの無線LANが高速化される。31日(木)までのSFC-ITCによる無線LAN基地局の交換によって、対応しているPCでは非混雑時での通信速度が4-5倍程度向上する。また、初めてSFCで無線LANに接続する際には、ネットワークのIDを設定しなければ接続できなくなるので、注意が必要だ。


 4日(金)に編集部で行った調査では、Ω・ι・ο・κの各棟の交換作業は既に終了しており、従来のIEEE 802.11bに加え、11aと11gが利用できるようになっていた。ESSIDは従来通り「000000SFC」だが、初めてSFCで無線LANに接続するPCの場合は、このESSIDを指定しなければ接続することができなくなる。
 なお、編集部でUSENのスピードテストを利用して通信速度を計測したところ、交換済みの棟では平均15Mbps(bits per second)程度の速度が確認された。同様に、交換作業が終わっていない棟で計測すると約3Mbpsであったため、高速化が図られていることがわかる。
 高速で無線LANを利用するには、利用者のPC側もIEEE802.11aもしくは11gに対応している必要があり、11bにのみ対応する機種を利用している場合には、従来どおりの速度での通信となる。また、多くのPCがネットワークに接続し、無線が混雑する場合には、従来と同様の速度低下が起こる。
 今後も交換作業は順次行われていく予定で、各棟の作業日程はITCのページで確認することが可能だ。学生ラウンジ(SUBWAY)での交換作業時期は未定だが、4日(金)時点では行われていない。全ての交換作業は、22日(火)頃には終了している見込み。
ESSID…無線LANを識別するための名前。複数の基地局を同一のネットワークと認識することができる。従来SFCでは、全てのPCに対してネットワークの名前を知らせる信号を送っていたが、今後はPCの側で名前を指定しなければ利用できない。
IEEE802.11…無線LANの規格群。11a、11b、11gなどの幾つかの種類がある。最大通信速度は11bで約11Mbps、11a・11gでは約54Mbps。11bと11gは同じ2.4GHz帯なので互換性があるが、やはり同じ周波数帯の電波を使う電子レンジやBluetooth対応製品等の干渉を受けて速度が低下することがある。