新宿から湘南台まで、快速急行で最速46分。実はこの所要時間、SFC開設以降に年々短くなってきている。1時間以上から既に十数分の短縮。湘南台は近くなりつつある。


 90年当時、湘南台駅は小田急江ノ島線だけが乗り入れる駅だった。しかし、99年に横浜市営地下鉄と相鉄いずみ野線が相次いで開業し、乗換駅となってから、湘南台までのアクセスは大きく変わった。小田急の急行停車駅となり、新宿駅からの所要時間が1時間を切るようになった。
 さらに01年の湘南新宿ラインというライバルの登場によって、小田急線の高速化に拍車がかかり、02年の湘南急行の登場、04年の快速急行への発展と、所要時間はどんどん短縮されてきた。
 湘南台は確実に近くなりつつあり、この流れはもう少し続く。小田急は代々木上原から向ヶ丘遊園までの12km程の区間で、高架化や線路の増設に取り組んでおり、これは急行や快速急行といった速達列車の増発にも繋がる。5年後に予定される全区間の完成後は、朝のラッシュピーク時に10分以上の短縮効果が予想されるなど、小田急でのアクセス時間は、SFC開設当初の2/3近くまで短縮されていきそうだ。
 同時に、先述の湘南新宿ラインと横浜市営地下鉄ブルーラインも、湘南台のアクセス性を変え、戸塚乗換で渋谷まで1時間足らずで到着が可能となった。このように、1時間以内で、東京都心部と湘南台を結ぶいくつものルートが築かれてきた。
 後編となる次回は、さらに湘南台が近くなる計画を紹介します。