23日(金)、SFC25周年記念事業の公式ロゴマークが同実行委員会より発表された。ロゴマークのデザインは2014年9-10月に公募され、16名から35点の応募があった。選ばれたのは、辻航平さん(11年総卒、13年政・メ修了)の作品だ。SFC CLIP編集部は、考案者である辻さんにロゴマークに込めた思いを聞いた。

SFC25周年公式ロゴマーク決定を知らせるSFC公式ページ

決定したロゴマークは、以下のSFC公式ページで見ることができる。

— なぜ応募したのですか?

私は、SFCではエクス・デザイン(XD)プログラムで日々研究していました。「デザイン」という言葉が付くだけあって、勉強していた領域は今回のロゴ募集と関わりが深いのかなと思い、挑戦してみました。
 

— 採用された感想を教えてください。

とてもうれしい気持ちと同時に、25周年を背負えるロゴになっているかと心配もしています。何よりも、皆さまに気に入っていただけたら幸いです!
 

— この水色を背景に25の文字をあしらったデザインには、どのような意味が込められているのでしょうか?

25周年のSFCを思い浮かべてみました。SFCは自然と建物が調和した、とても美しいキャンパスだと思います。そんなキャンパスの中で、未来を考える研究が25年間行われている。それをカタチにできないかと考えた結果がこのデザインでした。
 

— 25に寄り添う3つの図形が特徴的ですね。

まる・さんかく・しかくは、未来を考える創造力を象徴しています。
 図形をとりあえず置いてみたり、色を変えてみたりすると、何か見えてくることがあります。小さいころに遊んだ積み木やブロックなども、これらの単純な形状を積み重ねると、お城や町になる。「やってみよう!」とか「つくってみよう!」とか、そういう行動を起こさせてくれるカタチなのかなと思っています。
 できるかわからないけど、つくり始める。みんなで考えてみる。それに共感してくれる人がいて、大きな活動につながっていく。そういう行動する力や創造する力が慶應義塾大学のなかの"SFCっぽさ"だと思い、この図形には慶應カラーの赤・紺、ペンマークの色である黄を当てはめました。
 

— 図形にもすべて意味があるのですね。背景の水色はどうでしょうか?

背景の水色は、これまでに述べたような活動が、自然あふれるキャンパスで行われているということを示しています。SFCには木々がいっぱいあるから、緑色じゃないか? とも思うのですが、「湘南藤沢」という名前から海に近いイメージがあり、キャンパスから見る青空もきれいだし、何より青い地球、世界中で活躍するSFC生のイメージに合うので水色にしました。
 

— 25の文字自体にも思いが込められているのですか?

はい! 「25」が一番伝えたい情報です。フォントは「Futura」(英字のサンセリフ書体)をベースに構成しています。フォント名である「Futura」は、ラテン語で「未来」を意味します。「未来からの留学生」という言葉をSFCでよく聞くように、未来を大切にしているSFCにぴったりだと思っています。また、ジオメトリック(幾何学的)な形状がキャンパスの雰囲気と似ているかなとも思います。
 「決まりきった未来ではなく、みんなで未来を考えてみようか」という取っ付きやすさも、フォントによって表現できていればうれしいです。


 SFC25周年公式ロゴマークは、2015年度に開催される様々な25周年記念イベントをはじめ、SFC公式Webサイト、パンフレット、記念グッズなど多く機会で使用される予定だ。