自民党政調会長の麻生太郎氏が、13日(木)2限、Ω22で「予算編成論」(加藤秀樹・総合政策学部教授担当)のゲストスピーカーとして講演を行った。


 麻生氏は勢いのある語り口で、今までと、これからの日本の経済政策について熱弁をふるった。
 講演では「現在政府は何にお金を使うべきかというと、例えば光ファイバー。JR、NTTなどがそれぞれ全国に引いているが、そのうち92%は使われていない。それを民間に開放した方がいい。そのためには、まず政府が率先すべきである。」と持論を展開。
 「日本は、一体どういう理念を持って政治を行っているのか」という質問には、『蒼生安寧』という言葉を用い、「国民(蒼生)が安寧に暮らすこと、が昔からの国家目標であると思う」と応じた。
 日本と他の先進諸国との大きな違いとして「労働に対する考え方」を挙げ、「古事記の中では労働は神が行うもので、善とされている。日本はそのような考え方を利用して、高齢者社会に対応できる」と語った。
 また「数多くの情報の中から何を学ぶかが大事だ。知識は知恵にはならない」と学生たちにアドバイスした。慶應義塾の創立者、福沢諭吉についても触れ、近代明治を作った人物の一人として功績をたたえた。