5月10日(金)の体育授業中に全治3ヶ月の骨折事故が発生したことを受けて、SFC体育が危機管理体制を再確認したことが分かった。この事故への適切な対応が行われなかったことに対して、体育主任の佐々木三男環境情報学部教授がSFC CLIPとの会見に応じて明らかにしたもの。


 SFC体育は、非常勤を含めた全ての体育担当スタッフに対し、授業時間内に事故が起こった場合、学生にウェルネスセンターでの診断を促し体育講師へ報告することを義務付けている。毎年3月に行われているSFC体育打ち合わせ会議にて、事故がおきた場合の対応方法について確認をしている。
 しかし、事故直後、担当講師は学生に対して痛みが増すようだったら病院に行くようにと指導し、ウェルネスセンターに行くよう促さなかった。帰宅後に痛みが増した学生は湘南第一病院に行き、骨折と診断された。
 対応が適切に行われなかったことを受け、佐々木体育主任は5月13日(月)、全ての体育教員に文書で、事故後はウェルネスセンターへ行くよう指導し、体育専任に報告するように伝えた。
 事故の起きた「ヒューマンコミュニケーション」の授業内容に関して、佐々木体育主任は「アスレチックアドベンチャーはメンバーで課題への解決法を模索することが狙いだったため、解決法のヒントを意図的に与えなかったが、事故を防ぐためにヒントを与えるべきであった」とし、担当講師と何度か話し合いをし授業内容の改善をお願いしたという。
 また、学生に対して「体育をもっといいものにするため、指導方法、予約制度の見直しなどを検討している。授業内容は、SFC体育の理念を話して理解してもらった上で各教員に任せている。学生には、WEB上に公開されているシラバスを確認した上での出席を徹底してほしい」と語った。
 なお、この事故について、SFC CLIPは5月24日発行号で扱っている。