4日(火)、米中枢同時テロで崩壊したニューヨーク世界貿易センタービル(WTC)周辺の跡地利用計画における最終選考2案が発表され、そのうち一つに坂茂・環境情報学部教授が参加するグループ"THINK"(坂茂、フレデリック・シュワルツ、ラファエル・ヴィニオリほか)の設計案が選ばれた。ニューヨーク市の「南部マンハッタン再開発公社」がWTC跡地利用についてのデザインコンペを開催し、参加407チームの提出した案の中から最終案を絞った。


 坂教授の所属する"THINK"がコンペに提出した設計案は、高さ約500メートルのガラス張り超高層ビル2棟を中心とし、博物館、会議場、劇場などを備えた文化センター。米メディアは「21世紀のエッフェル塔」と称している。
 もう一つの設計案はドイツのグループで、坂教授が所属するチームの案よりも従来の世界貿易センタービルのオフィスとしての要素を残した設計案となっている。高さは約540mあり、どちらの案が採用されても、500mを越える摩天楼が近い将来マンハッタンにお目見えすることになりそうだ。