1月22日(水)、国際的非営利組織オートIDセンターのアジア初の研究拠点がSFC研究所に「オートIDラボ」として設置された。同日、都内で行われた設立発表会では、村井純環境情報学部教授やMITに本部のあるオートIDセンターのエグゼクティブ・ディレクター、ケビン・アシュトン氏らがオートIDラボの活動内容に関する説明が行われた。


 オートIDセンターでは、さまざまな製品や物体にRFIDタグを埋め込みその識別子としてEPC(Electronic Product Code)と呼ばれるバーコードを進化させたような、製品認識用のコードを付加し、その製品に関する情報や履歴をインターネットを通して取得するためのインフラおよびネットワーク利用に必要な技術の研究・開発を行っている。
 村井教授は会見の中で、「オートIDセンターの主な活動は、国を超えて大学や企業と共同でオートIDに関連する技術の研究開発を行なうとともに、参加メーカーとの連携強化や実証実験などを進めることであり、情報の管理や運用については世間に誤解を与えず、正しい理解を進めなければいけない」と強調した。