美術館は自分にとって特別な空間だけど、かつてより新鮮ではなくなった人へ。


 美術館って、得体が知れません。という人へ。
 次週より始まる連載「キスをせよ、美術館へ行こう」は、そんな読者にうってつけだ。水先案内人を務めるは、東京画廊プレスと、銀座と美術に関するフリーペーパー『Ginza8105』編集長を兼ねる、根本ちひろさん(総4)。今回は、六本木にある森美術館を紹介する。

まずは「美術館」に触れてもらおうということで、
 私が一番よく行く美術館を紹介します。
■六本木ヒルズ・森タワー53階・森美術館
 森美術館は、六本木ヒルズ内にある上、22時までやっている、とっても便利な美術館。
 アルバイトの後、疲れていてまっすぐ家に帰りたくない時、六本木でちょっと時間が余った時、さくっと観て回って、次の用事にリフレシュして臨むことができる。
 特に夜は人もまばらだから、広い空間の中で、ぼけーっと一人でアーティストの世界観に身を任せていると、普段の生活から一瞬離れることができて、帰ってから学校の宿題をやるのも、さほど苦痛じゃなくなったりする。
 休みの日に、美術館を目的に出かけるのもいい。でも毎日が忙しいからこそ、たとえ数十分でも、「美術館」にいる時間は貴重なリフレッシュタイムになる。こんな使い方だっていいと思う。
・気楽に行くために
 美術館は入場料が高い? 森美術館なら年会会員になれば、一回ネイルサロンに行くくらいの料金で、一年間何回でも入れちゃう。パチンコで負けてイライラするより、いいと思うんだけどなぁ。