20日(木)、2006年度9月入学の1次選考の結果発表が行われました。29日(土)に2次選考が行われ、31日(月)が合格発表です。今回の「Welcome CLIP」は2006年AO入試4月入学B方式1期に合格した男性へのインタビューをお送りします。B方式だけでなくA方式も受験した方です。受験生にとっては必見です。


<参加者>
諸伏勇人(総合政策学部1年AO入試B方式1期)
SFC CLIP編集委員 金元真希
金本:初めからSFCを受験しようと思っていましたか?
諸伏:いえ、僕は初め将来やりたいことが決まっていなかったんです。実家が自営業だったので、継ごうかなと考えていました。社会や経済を学ぶため、慶應の経済か法に進学しようと考えていました。
金本:いつ頃SFCを受験しようと決めたのですか? また、SFCを選んだ理由は?
諸伏:それが、遅かったんですよ。周りにあまり情報もなくて、夏にインターネットでSFCを発見して、行こうと決めました。僕は中・高と生徒会長をやっていて、そのときの自分で問題を発見して、解決をするという点がSFCのコンセプトと同じだったので、そこにまず魅かれました。また、経済学部とか法学部であったら、それだけしか学べないような気がして、SFCだったら、経済学や法学も学べて、さらに多方面に学べるという点に魅かれました。
金本:夏に決めたということは、準備まであまり時間がなかったのではないですか?
諸伏:そうなんですよ。7月の後半くらいから急いで準備を始めました。一般受験の勉強もあったので、とてもハードな夏休みでした。しかも、チャンスを増やすためにA方式もB方式も受験したので大変でした。A方式の資料には中学時代卓球部で関東大会に行ったことや、生徒会のことなどを書きました。また、自分を自由に表現する真っ白い紙があるんですけど、そこには、自分の体内成分が、“努力”“熱意”“リーダーシップ”の3つで出来ていると書きました。B方式の学習計画書には、経済や政治、法学を学びたいと書きました。あと、僕は一人SFCになりたいと書きました。
金本:一人SFC? それは面白い表現の仕方ですね。
諸伏:はい、SFCは様々な方面の人が集まっているじゃないですか。それが自分1人で出来たらな、と思いそう書きました。
金本:実際に試験はどうでしたか?
諸伏:A方式の方は会場がとてもピリピリしていて、シーンとしていました。面接は、圧迫する人、褒める人、中間の人、つっこんでくる人、と4人で役割分担が出来ていました。B方式の方はディスカッションもあったのでアットホームな感じで行うことができました。面接はディスカッションで司会をやったことを褒めてくれて、ディスカッションのテーマなども褒めてくれました。ディスカッションの内容のより深い質問もされましたが、攻められるようなことはありませんでした。A方式は5W1Hのような、考えて答える質問が多かったです。B方式はDoとかDidのような、答えやすい質問が多かったです。A方式はなんとか質問に返せたと思ったんですが不合格でした。
金本:でも見事、B方式で合格することができて本当に良かったですね。現在、もう夏休みに入ろうとしていますが、学校生活は充実していますか?
諸伏:はい、とても楽しいです。ハスキーズというアルティメットのサークルで毎日汗を流しています。また、AO生の友達と一緒に自分達で企画したりして、学校外で活動をしています。実現はできませんでしたが、横浜の元町中華街にキャンドルナイトを作り、町を活性化させよう、というイベントを企画して実際に自治体に企画書を提出しました。そうした活動を通じて現在はソーシャルイノベーションの分野に興味があります。企業と中高生につながりをつくるために、自分達大学生がその間の架け橋となり、もっと社会全体の距離を近づけようという試みです。こうした活動で自分達もとても勉強になるし、次の世代のためにもなると思っています。
金本:それはすごいですね。着実に前に進んでいますね。では最後にこれからAO入試を受ける受験生に向けてメッセージをお願いします。
諸伏:僕がAOを受験してとても良かったなと思ったことは、人との繋がりが初めから出来たことです。AO生は皆モチベーションが高く、そういった人達と入学前からネットワークができ、実際今の活動にも繋がっていることは本当に良かったと思っています。あと、僕はAOの準備が遅くなってばたばたしてしまったので、時間に余裕をもって早めに準備を始めた方が良いと思います。それに、普段から新聞を読むなど、多方面に目を向けることも大切です。こういった、出来そうで出来ないことをきちんとやっている人がきっと最後には勝利をつかむでしょう。是非、頑張って下さい。
金本:素晴らしいメッセージ! 今日はありがとうございました。