9月16日(土)-17日(日)、日本科学未来館にて展示イベント「インタラクティブ東京2006」が開催された。このイベントでは、最先端のインタラクティブ作品の展示が行われ、SFCからも作品が出展された。

インタラクティブ東京は、SIGGRAPH Emerging Technologiesに入選した作品の凱旋展示を中心に、最先端のインタラクティブ作品を展示する一般向けのイベント。展示されている約20個の作品を、見るだけでなく、実際に触って体験することができる。

SFCから作品を出展したのは、奥出研究室、脇田研究室、稲蔭研究室。奥出研究室からは、「Paravie: Dance Entertainment System for Everyone to Express Oneself with Movement」が出展された。

Paravieは、「自分の踊っている映像と他の人の踊っている映像をたくさん並べることで、比較して動きを真似たりアレンジを加えて踊ることのできるエンタテイメントメディア」である。一言で言えば、カラオケのダンス版といったところだろうか。まずは、小型のスタジオで、お手本のダンス映像を見ながら自分で踊った映像を撮影する。そして、その映像をモバイルビューワで他人が踊った映像と比較することができる。お手本を真似してダンスの上達を狙っても良いし、他人の映像を見て、自分の動きにアレンジを加えるといった楽しみ方も可能だ。

奥出研究室の畑山裕貴さん(政・メ修士課程)は、「子供に対しては少し難しいインターフェースになっており、親子連れのお客さんよりも、カップルが楽しんでくれていることが多い」と語った。この作品は、ACE2006の銀賞を受賞しており、9月29日(金)-10月8日(日)の期間、六本木AXISギャラリーにて行われる「21世紀のID」展にも出展される。
 脇田研究室からは、温度によって何色にも変化する布「Fabcell」が出展された。これにより、室内の温度によって色が変わる服を作ることができるという。

稲蔭研究室から出展されたのは「livePic」。画面上に映し出された絵に息を吹きかけると、それに連動して画面上の絵がまるで実体を持っているかのように動くというものだ。

また、IVRC2006(第14回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト)東京予選大会も同会場で共催されており、個人部門に参加した稲蔭研究室の植木淳朗さんの作品「CREATUREs:Tabby」が芸術賞に選ばれた。