先日、SFC CLIPでは環境情報学部の英語学部名変更について報じたが、総合政策学部についても英語学部名変更に関する議論がなされていたという。これについて、小島朋之総合政策学部長への取材を行った。


 総合政策学部の英語名変更についても、環境情報学部の英語名変更と同様に、2005年秋には話し合いが始められていたという。
 だが、総合政策学部の英語名に関しては、環境情報学部の場合とは事情が違う。環境情報学部の英語名は、日本語名称にない単語の使用を避けたため、「環境」「情報」を意味する「Environment」「Information」が必然的に使われる形となり、名称候補の幅も狭かった。
 しかし、総合政策学部の場合、「総合」の英訳が非常に曖昧なのだ。現在の英語学部名「Faculty of Policy Management」に使われている「Management」には「管理、経営」などの意味があるが、「総合」といった意味はない。また、21世紀COEプログラムでは「総合政策学」を「Policy Innovation」と訳しており、SFC内でも「総合」の英訳に明快な答えがないことがわかる。
 よって、変更後の名称の候補も環境情報学部に比べて幅広い。小島学部長によると、変更後の候補には「policy innovation」「policy studies」「policy design」などが上げられたという。編集部内では、このほかに「学際的な」といった意味のある「interdisciplinary」という単語を盛り込んでもよいのではないかという見方もある。
 今回は英語学部名の変更は行われなかったが、今後変更が加えられる可能性はある。現在、21世紀COEプログラムが「実践知の総合政策学」形成をめざしており、その結果を待って最終的な結論を出すという方針なのだそうだ。来年には結論が出るとのこと。環境情報学部と同様に、学部の中身が変化した結果にあわせて、新たな名称を設定しようとする姿勢が見て取れる。