卒業後も申請をすることで、SFC-CNSアカウントの継続利用が出来る卒業生向けのサービスが2009年度末日をもって終了する。SFC CLIP編集部はその経緯について湘南藤沢ITCに取材を行った。


 現在、卒業生アカウントは総計300人ほどが使っており、年々その数は減っている。90年代はメールアドレスを取得することが一般的ではなかったこともあり、1学年の卒業生だけで800人以上の利用者がいたという。だが、ネット環境が整備されるにつれ、卒業生アカウントの需要の減少傾向が続き、現在は毎年平均で100-200人に留まる。
 今回のサービス終了の要因として、学籍がないのにアカウントを使えるのはおかしいという点と、利用者の減少でコスト面で釣り合わないという点の2点が挙げられる。
 以前から卒業生アカウントを疑問視する声はあったが、メールアドレスの取得が難しいという状況の利用者を想定し、継続利用サービスを提供するという方針がとられてきた。現在では学外でのメールアドレスの取得が一般的になってきたため、その救済措置的な意味合いが薄れている。
 また、卒業生アカウントは専用のサーバによって運用されており、需要の低くなった現状では、コストの問題が大きくなってきている。
 湘南藤沢ITCは2009年度末日のサービス終了を決定ではなく予定としている。方向性としては卒業生アカウントは終了としているが、実際にすべてのサービスを終了するかは要望次第だという。