入学式を翌日に控えた3月31日、今年度から入居が始まったSFC敷地内初の学生寮であるイータヴィレッジにて「開寮式」が行われた。桜の花が舞うなか、揃いのパーカーに身を包んだ寮生たちが一同に会した。

なお、イータヴィレッジの施設については別の記事(キャンパス内初の学生寮「イータヴィレッジ」充実の施設を写真で徹底紹介)を確認してほしい。

集合写真 集合写真

一同に会した寮生たち ついにイータヴィレッジが始動

寮に最初に引っ越した学生でもあるという喜納さん 寮に最初に引っ越した学生でもあるという喜納さん

式典ではHヴィレッジ・タスクフォースを代表して加藤文俊教授からの挨拶に続いて、寮生を代表して喜納天志さん(総2)が登壇した。このなかで喜納さんは、「自由というのは制限があるから自由だと感じられるものである」という言葉を引用しながら、寮生はわざわざこの寮を選んで自由を求める決断をした、この寮の1期生として自由を維持して後輩たちに引き継いでいかないといけないと熱く語った。

喜納さんの話に聞き入る寮生たち 喜納さんの話に聞き入る寮生たち

その後、野中葉准教授から「Hヴィレッジ憲章」が紹介され、寮生の心構えについてのアナウンスが行われた。このHヴィレッジ憲章は「多様な個性と価値観を互いに尊重し、心地よく暮らせるコミュニティ」を目指すとされており、SFCらしい、のびやかで創造的なコミュニティを築くことを目標としている。

さらに、「1期生」つながりのゲストとして楽天の創業メンバーであり現在は楽天グループ株式会社Chief Well-Being Officer等を務める小林正忠氏が登壇。自身も当時、何の事前情報もなかったSFCに1期生として入学した経験に触れ、「世の中を変えるには新しいことに挑戦する人の力が必要で、みんなはその力を持っている」とエールを送った。

小林正忠氏 小林正忠氏

また地域住民を代表して遠藤まちづくり推進協議会会長の三田勉氏が登壇。温かい言葉で新しい遠藤地区の住民たちを迎え入れた。

「ようこそ遠藤へ」くす玉割りで歓迎

その後、数日前から注目を集めていたくす玉割りが披露されると、会場の熱気は最高潮に。垂れ幕には1990年のSFC開設当初のくす玉割りをオマージュして「ようこそ遠藤へ」と記されていた。

くす玉割りの披露 くす玉割りの披露

その後、集合写真を撮影したあとランチタイムに。イータヴィレッジ内の食堂「ソルトダイニング」を会場に、植原啓介教授が音頭を取っての乾杯に続いて特製のランチボックスが振る舞われた。

昼食会場 昼食会場

屋外でピクニック気分を味わう寮生も 屋外でピクニック気分を味わう寮生も

真剣な面持ちでのリーダー選び

昼食後、寮生はレクチャールームに移動し、5人部屋の代表「ユニットリーダー」と各塔の代表「ハウスリーダー」を決める会に移行した。多くの寮生はまだ出会って間もない新入生同士で、真剣に話し合うユニットからじゃんけんで決めるユニットまで様々だった。なおイータヴィレッジではこのほかにレジデント・アシスタント(RA)の学生も居住しており、留学生などの寮生をサポートする。

その後ユニットリーダー対象のBLS(一次救命処置)講習などが行われ、解散となった。

新しい「SFCらしさ」を生み出す場に

Ηヴィレッジはそれぞれ特徴的な4つの居住棟をもち、学生たちが共同生活を行う場になっている。今まで居なかった「本当にキャンパスに住んでいる学生」たちがどのような文化をつくり、将来のSFCにどのような影響を与えるのか、今から楽しみだ。

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