Η(イータ)ヴィレッジ見学会が、2ヶ月前である2022年12月13日と15日に開催された。その中でSFC CLIP編集部は13日にΗヴィレッジを見学した。そこで分かったことをこの記事では書いていく。

加藤文俊教授と塾生代表山田健太さん(総3)によるHヴィレッジ対談記事はこちら

Ηヴィレッジとは

Hヴィレッジは2023年春学期にオープン予定の慶應義塾大学の学生寮。

共用棟と4つの居住棟の全5棟から成り、男女混合のほか、男性用、女性用の居住棟があり、居住者の多様なニーズに応える。新しいライフスタイル「学びながら暮らす 暮らしながら学ぶ」を実践する国際学生寮だ。

寮室は、Hヴィレッジ最大の魅力と謳う「ユニット」という共同生活か、1人室を選択することができる。「ユニット」では、5名1ユニットで共同生活をすることになっており、5人のうち1-2人程度が留学生になる予定だ。

また、寮生以外も入れるラーニングコモンズという共有スペースがあり、みんなでイベントや勉強室などに使うことができる。

SFCの学生の交流の場となるSALT HOUSE(ソルト・ハウス)

入口のすぐ近くにあるSALT HOUSE(ソルト・ハウス) 入口のすぐ近くにあるSALT HOUSE(ソルト・ハウス)

SBCの近くの横断歩道がSBCの形になっているように、Ηヴィレッジの近くの横断歩道も少し違う形になっている。そんな横断歩道を渡り、入り口に入ると、すぐ近くにある建物が共用棟で名前はSALT HOUSE(ソルト・ハウス)である。食堂や会議室などがあり、郵便物はこの共用棟で受け取ることとなる。

食堂予定の場所 食堂予定の場所

寮生ではなくても、食堂は使うことができる。寮生は朝食、夕食が寮費に含まれていて、昼食は別料金にはなるが提供されているので、食べることができる。ちなみに寮に住んでいない方もここで昼食が食べることができるという。自販機などがある2階は、自由にくつろげるスペースになる予定だ。

4つの居住棟から居心地の良いハウスを選ぼう

Ηヴィレッジ全体の建物の位置(HPより引用) Ηヴィレッジ全体の建物の位置(HPより引用)

4つの居住棟が建っている 4つの居住棟が建っている

4つの居住棟はROSEMARY(ローズマリー)、BASIL(バジル)、PAPRIKA(パプリカ)、TURMERIC(ターメリック)という名前がついている。体育館側にある右側手前の建物がROSEMARY、その後ろに繋がっている建物がBASIL、左側手前がPAPRIKA、その奥側がTURMERICとなっている。つまり、4つの居住棟が建っている上の写真の向かって左側がスパイス、向かって右側がハーブとなっている。

本館前にあるロゴマーク 本館前にあるロゴマーク

SFC本館の特設ゲートの近くにもシンボルマークが飾られているが、それを見てもらうと、SALTのSの文字の上には青い四角があり、PAPRIKA、TURMERIC、ROSEMARY、BASILの頭文字の横にもそれぞれの色の四角があるのがわかると思う。それらはΗヴィレッジの建物の位置関係を表している。

ローズマリー・ハウスとパプリカ・ハウスは男女混合の寮で、バジル・ハウスが男性専用、ターメリック・ハウスは女性専用の寮になっている。男女混合には2種類あり、パプリカ・ハウスの場合は男性フロアと女性フロアに分かれているが、ローズマリー・ハウスでは特にそういった決まりはない。ただし、いずれのハウスも同じユニットの5人は同性になる。それらの点を踏まえ、居心地の良いハウスを選ぶと良いだろう。

共用棟 居住棟
(男女フロア別)
居住棟
(女性)
居住棟
(男女フロア混合)
居住棟
(男性)
SALT
ソルト
PAPRIKA
パプリカ
TURMERIC
ターメリック
ROSEMARY
ローズマリー
BASIL
バジル

居住棟の中を見てみよう

今回は居住棟のうち、パプリカ・ハウスを見学することとなった。

個室の様子 個室の様子

一人ずつの個室があり、そこにはベッドと机などが設置される。電気錠になっていてカードをタッチして解錠される仕組みになっているため、同じユニットの人でも他の人が入れないようになっている。

リビングの様子 リビングの様子

リビングにはダイニングテーブルと小さい机と椅子が設置される。奥にはガラスが張られ、明かりが入るようになっている。

洗面所の様子 洗面所の様子

シャワーユニットの様子 シャワーユニットの様子

それぞれのユニットには2つのトイレと2つのシャワーユニットが付いている。共用部の洗面所、トイレやシャワーユニットなどの水回りは清掃が入るが、個室は自分で掃除する必要がある。

ユニット室のレイアウト(HPより引用) ユニット室のレイアウト(HPより引用)

これまで見てきたユニット室のレイアウトは上の通りになっている。

ミニキッチンの様子 ミニキッチンの様子

洗濯機と乾燥機はユニット内にはないので共用スペースで使う形となる。共有スペースにはミニキッチンがあり、何か作りたい時にはそこを使うことができる。キッチンにはIHヒーターが並列で3つ付いているので、色々な用途で使える。また、棚に電子レンジを置いたりオーブンを置いたりすることもできる。

昼食のときや、年末年始など食堂が閉まる時は使うと良さそうだ。

気になる家賃はいかほど?

Hヴィレッジの気になる初期費用は保証金が5万円だけで入寮費はかからない。年間費用の管理費が24万6千円がかかるほか、月額費用は以下の通り。なお、食事料金は寮費に含まれるという。

寮費用(ユニット室)
寮費用(1人室)
電気料金 水道料金 インターネット使用料
78,300円
88,300円
4,950円 3,850円 1,650円

編集部が計算したところ、初年度ユニット室では136万1000円、1人室では148万1000円かかる形となる。湘南藤沢国際学生寮に207日分の食費(※朝夕計800円を両方)を入れるとほぼ同金額となった。

最後に

SFCの寮と言えば、前述した湘南藤沢国際学生寮が思い浮かぶが、同寮はSFCに近いとはいえ、SFCの敷地内には存在していない。SFC敷地内にある学生寮としては唯一の学生寮であるΗヴィレッジ。本記事をキャンパスを24時間フル活用し、学生たちが住まう「ハウス(House)」である「Hヴィレッジ」で暮らすということ、「SFCに住む」ということを考える一つの参考にしていただければ幸いだ。

入寮申し込みの2期募集始まる

入寮申し込みの第2期募集期間は2月28日(火)9:00-3月2日(木)15:00となっていて、第1期に応募していない在校生、新入生(一般入試、一貫校卒業生)が応募できる。また、学部生だけでなく、大学院生も申し込むことができる。結果発表は3月9日(木)だ。

募集要項は塾生サイトの募集要項のPDFから確認することができる。募集要項をしっかり読んで、その手順に従って申し込もう。

2月28日(火)9:00第2期募集開始
3月2日(木)15:00第2期募集終了
3月9日(木)第2期募集結果発表

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