本格的に春が始まろうとしているこの季節、多くの人が新生活の準備をしているだろう。そこで、今回は「南大山」に住むSFC生がどのような生活を送っているか紹介していく。

通学方法はさまざま!

タイトルにも書いてあるとおり、「南大山」に住む1番の利点といえばSFCから近いということだ。そのため、バス通学の他に、徒歩でキャンパスに行くことも可能である。

バス

バスを利用すれば「南大山」から「慶応大学本館前」まで10分もかからない。「南大山」のバス停まで5分以内の距離にあるアパートを借りれば、9:00に家を出ても1限の授業に間に合う。また、「南大山」のバス停にはツインライナーも停まるため、バスの本数が比較的多い。

イトーヨーカドーの目の前にある「南大山」のバス停 イトーヨーカドーの目の前にある「南大山」のバス停

私は「南大山」のバス停近くに住んでいるが、真夏や真冬といった時期は少しでも登校時間を短縮したいため、このような時期はバスを利用することが多い。

自転車

実際に「南大山」から「慶応大学本館前」までバスを利用すれば、登校時間を短縮できることは確かだ。しかし、これはバスにスムーズに乗ることができればの話である。9:00-9:30までの時間帯は基本的に混んでおり、乗れないということもある。また、雨の日はぬれた傘を持っているため、無理をしてバスに乗り込めば周りの人に迷惑となる。そのため、あえて乗らなかったり、1本遅らせたりすることがある。しかし、授業開始時間ギリギリに間に合うことを前提に家を出れば5-6分のバスの遅れは大きな問題となり、ほとんどの場合は1限に間に合うことができなくなる。また、次のバスまであと5分という場合であっても、必ずしも時間通りにバスが来るということはないため、「あと5分待てば来る」なんて甘い考えを持ってはいけない。

そのため、次のバスを待つと遅れてしまう可能性があるなら、最初から自転車を利用した方が良いと考える。私自身、バスを待ったはいいが、乗ろうと思っていたバスがなかなか来ないということが多々あったため、このような場合は最初から自転車に乗るようにしている。「南大山」からSFCまでは案外近いため、私は遅刻をしてまでバスに乗るという選択肢はしない。

また、自転車を利用すればバス代が浮くため、浮いたバス代の分で何か買って帰ることができる。例えば、ヨーカドーの中にある「ジェラフル」というお店でクレープを買って帰ることもできる。そのため、自転車に乗るということも悪い選択肢ではない。

歩き

これは人にもよるかもしれないが、私の場合はバスや自転車を利用すると、どうしてもギリギリに間に合わすことを考えてしまうため、ゆっくり準備しているうちに最終的には焦ってしまうことが多い。しかし、朝は急ぎたくない、早起きは得意なほうだ、といった人は歩いて行くという選択肢がある。私は5分でも長く寝ていたい人なので、どちらかというと帰りに歩くということの方が多いが、歩きでSFCまで行っている友人は「天気が良いときは富士山が見えるし、健康的だからおすすめだよ!」と言っている。早起きが得意な人はいかがだろうか。

晴れている日はここから富士山が見える 晴れている日はここから富士山が見える

自然を感じながら歩いて帰宅 自然を感じながら歩いて帰宅

「南大山」からだと無理することなくSFCまで歩いていけてしまうため、挑戦しやすいと思う。「今晩何食べよう…」なんて考えているうちにSFCに着いてしまうように感じる。大学生になると運動する機会が減るという人が多いので、運動不足を解消するためにぜひ一度歩いてみてほしい。

SFCから近いからこその利点

「南大山」に住むと通学時間が短くなるのは上記で述べたように確かではあるが、キャンパスから家が近いと他にもさまざまな利点がある。まずは、大学での活動の幅が増えるということだ。電車の遅延で1限に間に合わないことはまずないため、朝起きられる自信さえあれば1限の授業は選び放題である。また、授業終わりにメディアセンターで残って勉強をしても、毎日サークルがあっても終電を逃してしまうことがないため、思う存分大学での活動に励むことができる。帰りのピーク時にバス列ができていたとしても、SFCで課題を終わらせてから帰れば、並ぶこともなく座って帰ることができる。

SFCからバス列ができているか確認できる SFCからバス列ができているか確認できる

さらに、バスで帰り「南大山」のバス停で降りると目の前にヨーカドーがあるため、そのまま買い物をして帰ることができる。独り暮らしになると買い物に行かなければ冷蔵庫の中は空っぽだ。しかし、買い物のためだけに出掛けることさえ面倒に感じるときがある。そのため、帰り道にスーパーがあると「ついで」で買い物を済ませることができる。ヨーカドーには、食品を扱う1階のスーパーの他に、3階に百均や本屋があるため生活に必要最低限のものはそろっている。

降りたら目の前にヨーカドーが! 降りたら目の前にヨーカドーが!

「ちょっとだけ帰ろうかな…」

大学には「空きコマ」というものがある。これは、授業が入っていない時間帯のことだ。例えば、1限と4限に授業が入っていたとしたら、2-3限の時間帯が空きコマとなる。この時間にお昼を食べる人がいれば、課題を終わらせることに時間を使う人もいる。時間の使い方は人それぞれだが、家がキャンパスから近い人は、家に帰ることができる。そのため「南大山」に住むとお昼ごはんを家で食べるということも可能である。

最終バスを逃した! バスがない!

これまで主に「南大山」に住むにあたっての利点について述べてきたが、1年以上住んでもまだ気になる点は1つだけある。それは、「湘南台駅」から「南大山」に向かうバスの終わりが早いということだ。休日ダイヤは特に早く、最終のバスは茅ヶ崎駅行の21:50である。

特に用事がなければ「湘南台駅」に行く必要はないかもしれないが、「南大山」に住んでいるからといって駅に全く行かなくて良いというわけではない。研究会やサークルの食事会が「湘南台駅」周辺や都内で開催されることは珍しいことではないため、その場合帰りにバスを利用しなければならなくなる。このとき、「最初から自転車で行けばいいのでは? 」と考える人もいるかもしれないが、女子はそうはいかない。最終バスがない時間に独りで「湘南台駅」から「南大山」まで自転車をこぐのは危ないように感じる。道は暗い上ににぎやかという訳でもないので、自転車を利用することは少し抵抗があるのではないか。

最後に

毎日湘南台駅で用事があるという訳ではないため、たまに不便を感じるぐらいなら気にならないという人もいるだろう。このような人にとって、SFCから近い「南大山」は最適の場所になるかもしれない。通学方法の選択肢も充実しているため、利点が多いように感じる。しかし、「都内の方にもたくさん出掛けたい!」「バイト探しの幅を広げたい!」という人にとっては問題に感じられるのではないか。このような問題点も考慮しながら家探しをしてみてはいかがだろうか。

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