総合政策学部の中山俊宏教授が1日、逝去された。55歳だった。国際政治学者として、SFCでは研究会や「歴史と文明」の講義を、メディアではウクライナ情勢の解説を担っている最中だった。

1日夜にくも膜下出血で急逝

9日の報道によって、中山教授が1日夜に逝去されていたことが明らかになった。死因はくも膜下出血だった。葬儀は近親者で執り行われたという。

中山教授は、国際政治学者として、アメリカの政治や外交を専門にしていた。青山学院大学の国際政治経済学研究科で博士課程を修了したあと、津田塾大学准教授、青山学院大学教授を経て、2014年からSFCで教授を務めてきた。メディアでも頻繁に発言していたほか、河野太郎防衛相(当時)のもとで防衛省参与を担った。

現代アメリカ政治を教える「歴史と文明」は休講

SFCでは、今学期も授業を担当していた。不可解に見えるアメリカ現代政治に迫る「歴史と文明」や、日米関係を通して日本を見つめる「日米関係史」を学部生向けに教えていたほか、他の教員と共同で大学院生向けの科目も受け持っていた。また、研究会ではトランプ政権誕生後のアメリカについて取り扱っていた。

火曜3限の「歴史と文明」については3日に引き続き、今日も休講になることがkeio.jpの「休講・補講・任意設定講義情報」で発表されている。その他の科目や今後の扱いについては、大学からの発表に注意してほしい。

中山教授のご冥福をお祈りするとともに、関係者の方々にお悔やみを申し上げます。